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2026/06/17

販促ツールの種類一覧|目的別の選び方と活用の注意点

販促ツール

販促ツールには、チラシやDM、店頭POP、ノベルティ、SNS、Web広告などさまざまな種類があります。選択肢が多いからこそ、どの販促ツールを選べばよいのか分からない、毎回なんとなく同じ手法を選んでいるという状況になりがちです。

販促ツール選びで大切なのは、流行している手法や話題のツールを取り入れることではなく、自社が達成したい目的に合わせて選ぶことです。認知を広げたいのか、購買や応募を後押ししたいのか、それともリピートにつなげたいのかによって、有効なツールは変わります。

本記事では、販促ツールの種類を4カテゴリに整理し、それぞれの特徴や目的別の選び方、選定時に押さえておきたい注意点を解説します。

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販促ツールの種類一覧|代表的な4つのカテゴリ

販促ツールとは、商品やサービスの販売促進を目的として活用される手段や媒体の総称です。チラシやDM、店頭POP、ノベルティ、SNS、Web広告など、顧客との接点をつくり行動を促すためのさまざまな手法が含まれます。

ただし、どの販促ツールにも向き・不向きがあります。認知拡大に向くものもあれば、購買の後押しやリピート促進に強いものもあり、自社の目的によって選ぶべきツールは変わります。

まずは販促ツールの全体像を把握するために、代表的な種類を4つのカテゴリに分けて見ていきましょう。

カテゴリ

代表例

活用シーン

紙・郵送物

チラシ・DM・パンフレット

地域集客、既存顧客への案内

店頭・リアル接点

POP・サンプリング・イベント

来店・購買の後押し

デジタル接点

SNS・Web広告・メルマガ・LINE

認知拡大、顧客との継続接点

インセンティブ施策

ノベルティ・景品・クーポン・デジタルギフト

応募・購買・リピート促進

それぞれ得意な役割が異なるため、自社の目的に応じて組み合わせながら活用します。まずは各カテゴリの特徴を見ていきましょう。

紙・郵送物|情報を届ける定番の販促ツール

チラシ、パンフレット、DM、カタログなどの印刷物です。情報をまとめて手元に残せるため、商圏が決まっている店舗の集客や、検討期間の長い商材の説明に向いています。

代表的なツール

  • チラシ・フライヤー(新聞折込・ポスティング・店頭配布)
  • パンフレット・カタログ(商品説明・展示会配布用)
  • DM(既存顧客・休眠顧客への直接アプローチ)

一方で、制作・印刷・配布の各工程に費用と時間がかかり「何人が見て、何人が動いたか」を正確に測りにくいのが弱点です。クーポンコードや二次元コードを載せて、反応を測れる形にする工夫が定番です。

店頭・リアル接点|購買の瞬間を後押しする

店頭POP、のぼり、デモ販売、サンプリングなど、買う場所・買う瞬間に働きかけるツールです。購入の最後のひと押しに強く、新商品の認知にも効果的です。

代表的なツール

  • 店頭POP・のぼり・デジタルサイネージ
  • デモ販売・試食試飲・サンプリング
  • 展示会・イベントでのブース装飾と配布物

実施には売り場や会場との調整が必要で、人手もかかるため、対象店舗を絞ったテスト実施から始めると運用しやすくなります。

デジタル接点|認知から応募まで幅広く活用できる

Web広告、SNS、メルマガ、LINE公式アカウントなど、オンライン上で顧客と接点を持つ販促ツールです。認知拡大から応募促進、既存顧客との継続的なコミュニケーションまで幅広く活用できます。

代表的なツール

  • Web広告
  • SNSアカウント運用・SNSキャンペーン
  • メルマガ・LINE公式アカウント

最大の強みは、配信数や開封率、クリック数などのデータをもとに効果を把握しやすいことです。紙のツールや店頭施策と組み合わせて、認知はSNSや広告、応募は専用フォームといった形で設計すると、それぞれの強みを活かせます。

インセンティブ施策|応募や購買を後押しする

ノベルティや景品、クーポン、デジタルギフトなど、顧客の行動を後押しするために活用される販促ツールです。応募したくなる理由、購入したくなるきっかけをつくり、参加率や購買率の向上につながります。

代表的なツール

  • 配布用ノベルティ(文具・エコバッグなどのロゴ入りグッズ)
  • キャンペーン景品(抽選・購入特典・来店特典)
  • クーポン・割引特典
  • デジタルギフト

▼運用上の注意点

  • 品物の選定・在庫管理・発送などの実務が発生する場合がある

  • ターゲットに合わない特典は利用されず、期待した効果につながりにくい

どのような特典を用意するかだけでなく、受け取りやすさや参加しやすさまで含めて設計する必要があります。

目的別の選び方|認知・購買促進・リピートで変わる

販促ツールは、種類だけで選んでも成果につながりません。同じSNSやキャンペーン施策でも、認知を広げたいのか、購買や応募を増やしたいのか、それともリピートにつなげたいのかによって、有効な活用方法は変わります。

販促ツールを選ぶときは、まず施策の目的を明確にすることが重要です。ここでは、販促施策でよくある3つの目的ごとに、適したツールの考え方を紹介します。

認知を広げたい|まず知ってもらう段階

新商品や新店舗など、まだ知られていない段階では、接触回数を増やすツールが優先です。商圏が明確ならチラシやDM、広く届けたいならWeb広告やSNSが基本になります。SNSでは参加したくなる企画×景品をセットにすると、広告費をかけずに拡散が生まれることもあります。

この段階でよくあるつまずきは、認知が目的なのにすぐ売れたかで評価してしまうことです。認知施策はリーチ・表示数・フォロワー増といった知られた量で振り返り、売上は次の段階の指標として分けて見ると、施策の良し悪しを正しく判断できます。

購買・応募を後押ししたい|動く理由をつくる段階

知ってはいるが買っていない層には、今、動く理由を渡します。店頭POPでの訴求、期間限定の景品付きキャンペーン、購入証明(レシート)で応募できるマストバイ型の企画などが代表的です。

この段階では、応募のしやすさと景品の魅力が成果に直結します。応募手順が3ステップを超えると途中離脱が増えるため、買う→撮る→送るのようにシンプルな動線に絞り込むのが鉄則です。

購買促進施策では、ツールそのものよりもなぜ今行動するのかという理由づくりが成果を左右します。景品や特典を用意する場合も、応募のしやすさや受け取りやすさまで含めて設計しましょう。

リピート・固定化につなげたい|関係を続ける段階

一度買った顧客には、再訪・再購入の動機を用意します。ポイント施策、会員限定クーポン、購入回数に応じた特典などが該当します。新規獲得よりも費用対効果が高いことが多い領域なので、認知系の施策とあわせて検討したい段階です。

リピート施策は一度始めると止めにくいのが特徴です。特典の原資が継続的に確保できるか、運用を続けられるかを最初に見積もってから設計してください。

自社の販促がいまどの段階の課題を抱えているかを先に決めれば、使うべきツールは自然に絞られます。次は、絞ったツールを最終決定する前の注意点です。

販促ツールを選ぶときの3つの注意点

ツールの候補が決まったら、実行に移す前に次の3点を確認してください。ここを飛ばすと、「作ったのに使われない」「実施したのに振り返れない」が起こります。

運用負担が自社の体制で回るか

ノベルティの在庫保管、当選者への発送、応募の集計など、販促ツールには見えにくい実務が伴います。担当者が他業務と兼任の場合、運用が重いツールは途中で息切れします。企画段階で「誰が・どの作業を・どれだけやるか」を書き出しておくと、無理のある企画を事前に弾けます。

効果を測れる形になっているか

配布した数と、動いた数(来店・購買・応募)が紐づかないツールは、次回の改善ができません。チラシならクーポンコード、キャンペーンなら応募フォームの計測など、測る仕掛けをツール側に組み込んでおきます。

景品表示法の範囲に収まっているか

景品を付ける場合、景品表示法によって景品類の金額に上限が定められています。例えば商品の購入を条件に全員へ景品を渡す場合(総付景品)と、抽選で渡す場合(一般懸賞)では上限の計算が異なります。企画を固める前に確認しておくと、後戻りを防げます。景品表示法の全体像について、詳しくはこちらの記事でわかりやすく整理しています。

この3点をクリアできるツールが、自社にとって使える販促ツールです。なかでも近年、運用負担と効果測定の両面で選ばれているのが、次に紹介するデジタル完結型です。

インセンティブ施策を運用しやすくするデジタル活用

景品やノベルティは、応募や購買を後押しするインセンティブ施策として広く活用されています。一方で、運用規模が大きくなるほど、在庫管理や発送業務、効果測定の負担が課題になることもあります。こうした課題への対応策として広がっているのが、デジタル完結型のインセンティブです。

デジタルインセンティブとは、URLを送るだけで贈れるギフトです。受け取った人はスマートフォンからコンビニ商品やコーヒーチケットなどと引き換えられます。販促ツールとして見たとき、特徴は3つあります。

在庫・発送がいらない

必要な数だけ発行でき、メールやSNS、店頭での二次元コード提示などで配布できます。物理的な在庫の保管も、当選者の住所確認も発送作業も発生しません。

「もらった瞬間に使える」が応募率に効く

応募してから景品が届くまで数週間かかる企画と、その場で受け取れる企画では、参加の心理的な距離が変わります。少額でも即時に受け取れる設計は、応募のハードルを下げます。

配布数・利用状況をデータで把握できる

何件配布し、どれだけ受け取られたかが数字で残るため、前章の「効果を測れる形」を最初から満たせます。紙のノベルティでは難しかった、施策ごとの振り返りと改善がしやすくなります。

配布チャネルも柔軟です。メールやSNSのDMで送るほか、キャンペーンサイトの応募完了画面で表示したり、店頭で二次元コードを提示したりと、さまざまな方法で配布できます。

また、チラシやPOP、メルマガなど既存の販促ツールと組み合わせやすい点も特徴です。例えば、紙媒体やSNSで認知を広げ、特典としてデジタルギフトを配布するといった設計もできます。

もちろん、手渡しの記念品が持つ温かみや、形に残るノベルティの記憶定着力が活きる場面もあります。全部をデジタルに置き換えるのではなく、目的と運用体制に合わせて使い分けるのが現実的です。

販促ツールで成果を出した事例

ここまで、販促ツールの種類や選び方、活用時の注意点を紹介してきました。実際の現場では、ツール単体の良し悪しよりも、目的に合わせて設計し、運用しやすい形に落とし込めるかどうかが成果を左右します。

ここからは、販促ツールの活用によって成果につながった事例を2つ紹介します。

太陽石油株式会社様|レシートマイレージで応募数が前回比200%

太陽石油株式会社様は、系列のサービスステーションで、対象油種の給油客を対象としたレシートマイレージキャンペーンを実施されました。課題は、店舗ごとにPOSシステムが統一されておらず、購買を条件にしたキャンペーンを実施しにくい環境だったことです。

そこで、レシートをスマートフォンで撮影してアップロードするだけで参加できる購買判定の仕組みを採用。1,500円(税込)ごとに1ポイントが貯まり、ポイント数に応じたコースに応募でき、当選するとその場でデジタルギフトを受け取れる設計にしました。

結果、応募数は前回実施時と比較して200%を達成。期間中に店舗を再訪する参加者も見られ、新規獲得とリピートの両方に効いた事例です。POSの統一といった大がかりな環境整備を待たずに、「参加しやすい応募の仕組み×その場で受け取れる景品」というツール側の工夫で成果を変えた点が、企画の参考になります。

▼この事例の詳細はこちら

KDDI株式会社様|ノベルティのデジタル化で活動量を見える化

KDDI株式会社様は、全国のau Style・auショップ・UQスポットで、スマートフォンの下取り査定を入口とした来店促進キャンペーンを実施されました。店頭で下取り査定を受けた方に、ローソンお買い物券200円分をデジタルギフトで進呈する設計です。

従来の物理的なノベルティでは、店舗ごとの在庫管理に手間がかかり、何件配布できたかという活動量の把握も難しいことが課題でした。デジタルギフトへの移行で在庫管理が不要になり、配布実績を数値で把握できるようになったことで、施策の検証と改善がしやすくなっています。誰もが知るコンビニのお買い物券という「分かりやすい景品」を選んだことも、店頭での声かけのしやすさにつながっています。

▼この事例の詳細はこちら

どちらの事例も、販促ツールを目的に合わせて設計し、参加しやすい仕組みや運用しやすい形を整えたことで成果につながっています。ツールそのものよりも、何を達成したいのかから逆算して設計することの重要性が分かる事例といえるでしょう。

販促ツールのよくある質問

ここでは実際に販促ツールを導入するうえで、よくある質問をQ&A形式でまとめています。これから販促ツールを運用される方や、ツールの変更を検討されている方はぜひお役立てください。

Q.予算が少なくても始められる販促ツールはありますか?

あります。SNSの企画投稿やメルマガは制作費を抑えて始められますし、景品付きの企画もデジタルギフトなら1件あたり数百円・必要数だけの発行で設計できます。小さく実施して反応を見てから、効果のあったツールに予算を寄せるのが堅実です。

Q.販促ツールの効果はどうやって測ればいいですか?

ツールごとに配布した数と動いた数を対で記録するのが基本です。代表的なツールで見る指標を整理すると、次のようになります。

ツール

配布した数

動いた数(成果指標)

チラシ・DM

配布部数

二次元コード読込数・クーポン利用数

店頭POP・デモ販売

実施店舗数

対象商品の売上(実施店と非実施店の差)

景品付きキャンペーン

告知リーチ

応募数・購買数

メルマガ・LINE

配信数

開封数・クリック数・クーポン利用数

デジタルギフト

発行数

受け取り率・その後の来店/購買

実施前にどの数字を見るかを決めてから走らせると、終了後の振り返りが報告書にそのまま使えます。

なお、この数字なら良いという業界共通の基準値は、業種・商材・実施規模によって大きく変わるため、外部の平均値よりも自社の前回実績を基準に置くのが現実的です。

Q.景品の金額に法律上の上限はありますか?

あります。景品表示法により、購入者全員に渡す総付景品は取引価額の20%(1,000円未満の取引は200円)まで、抽選で渡す一般懸賞は取引価額の20倍かつ最高10万円までなど、提供方法によって上限が定められています。企画の前に確認しておきたいポイントです。詳しくは景品表示法の解説記事をご覧ください。

Q.紙のツールとデジタルのツールはどちらを優先すべきですか?

ターゲットと商圏で決まります。来店客の年齢層が高い・商圏が狭い店舗なら紙のツールが今も有効ですし、若年層や広域がターゲットならデジタルが基本です。多くの場合は二者択一ではなく、「紙・店頭で接点をつくり、応募や特典はデジタルで完結させる」という役割分担が、効果測定のしやすさも含めて現実的です。

まとめ|販促ツールは目的に合うものを選ぶ

販促ツールには、紙・郵送物、店頭・リアル接点、デジタル接点、インセンティブ施策などさまざまな選択肢があります。しかし、どのツールが優れているかに正解はありません。

認知を広げたいのか、購買や応募を促進したいのか、それともリピートにつなげたいのか。まず目的を明確にし、その目的に合ったツールを選ぶことが第一です。

また、実際に施策を運用する際は、成果を振り返れる仕組みがあるか、自社の体制で無理なく続けられるかという視点も欠かせません。

販促ツール選びで迷ったときは、何を達成したいのかから考えてみてください。本記事を参考に、自社に合った販促施策が見つかると幸いです。

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