X(旧Twitter)は、キャンペーン訴求において依然として有効なチャネルです。適切な企画設計によりフォロワー数の増加やブランド認知度の向上、ユーザーエンゲージメントの強化など、多様な成果を期待できます。そして、これらの成果を効率的に上げるためには、目的に合わせた施策設計が重要です。本記事では、Xキャンペーンをこれから始める方に向けて、キャンペーン設計のポイントを解説します。
Xキャンペーンとは?
Xキャンペーンとは「フォロー&リポスト」や「フォロー&いいね」「フォロー&ハッシュタグ投稿」など、ユーザーに具体的なアクションを促し、結果、企業がフォロワーを獲得したり、認知拡大、会員数増加などにつなげられたりするマーケティング施策です。
キャンペーンには「後日抽選型」と「即時抽選型(インスタントウィン)」があり、後者の場合、抽選ツール(※)が必要となってくるのでご注意ください。
※抽選ツールの詳しい内容を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
Xキャンペーン成功の秘訣は「目的」
Xキャンペーンは自由度が高く、その目的に応じて施策を精緻に設計する必要があります。しかし、初めてキャンペーンを実施される方にとっては「どのように設計すれば良いかわからない」と迷ってしまうことが多いでしょう。
実は、Xキャンペーンには目的に合わせて企画の「型」が存在します。そして、施策の成果を効率的に上げるためには、次の2つのステップを意識することをお勧めします。
1. Xキャンペーンの目的を定める
2. 目的に合わせた適切な「型」で施策を設計する
では、それぞれのステップについて、詳しく説明しましょう。
ステップ1 キャンペーンの目的を定めよう
Xキャンペーンの目的はさまざま存在しますが、今回はよく耳にする、次の5つの目的を紹介します。
(1)フォロワー獲得
(2)認知拡大
(3)アプリユーザー/会員獲得
(4)CV促進/滞在時間増加
(5)エンゲージメント強化
(1)フォロワー獲得
「フォロワー獲得」は、SNSマーケティングを始めた企業の方にとっては最初の目的になり得るでしょう。
フォロワーが増えることで、自社の投稿がより多くのユーザーのタイムラインに表示されるようになります。さらに、フォロワーが「いいね」やリポストをすると、そのフォロワーのフォロワーにも情報が広がります。その点でも、フォロワーの増加は、情報拡散において大きなメリットをもたらします。
(2)認知拡大
「フォロワー獲得」と並んで最初の目的に挙がることが多いのが「認知拡大」です。
そもそもXの特徴は、その高い拡散性にあります。前述の通り、フォロワーが「いいね」やリポストをすることで、フォロワー以外のタイムラインにも情報が流れ、結果、より拡散されるアルゴリズムです。
さらに、ユーザーからユーザーへの口コミ情報は一般的に、企業やブランドが発信する広告などよりも親近感や好感度を得られやすいため、ブランドイメージの向上にもつながります。
(3)アプリユーザー/会員獲得
続いて、「アプリユーザーや会員の獲得」です。認知が拡大できたら、次は自社アプリのダウンロードや会員の獲得が目的になることが多いです。
なぜなら、アプリユーザーや会員になってもらうことで、キャンペーン終了後もユーザーと継続的に接触ができ、エンゲージメントを深めることができるからです。
(4)CV促進/滞在時間増加
せっかくキャンペーンを実施するのであれば、CVや滞在時間の増加も狙いたいと考える担当者は多いでしょう。各企業の課題によっては、アプリユーザーや会員の獲得だけでなく、「自社サイトの滞在時間を伸ばしたい」「商品詳細ページの閲覧数を伸ばしたい」あるいは「問い合わせフォームに遷移させたい」など、さまざまな目的があります。それも、やり方次第でXキャンペーンで達成が可能です。
(5)エンゲージメント強化
今までは「フォロワー獲得」や「認知拡大」といった目的でのXキャンペーンが多かった印象ですが、近年では「エンゲージメント強化」を目的としたケースも増えているようです。
なぜなら、日本の市場縮小といった背景から、一度のキャンペーンでユーザーとの関係を終わらすのではなく、中長期的な視点で関係を維持することがより重要になっているからです。このエンゲージメント強化も、施策の設計次第でXキャンペーンで達成できます。
読者の皆さんは、どの目的が自社の施策に最も当てはまりそうか、イメージはわきましたでしょうか。では、次のステップとして、目的ごとに異なるXキャンペーンの型について説明しましょう。
ステップ2 目的別に正しい型を選ぼう
Xキャンペーンの目的が明確になった後は、それぞれの目的に応じて企画の型を理解しましょう。
(1)フォロワー獲得
「フォロワー獲得」が目的の場合、最もオーソドックスな「基本形式」で、その目的達成が可能です。
「基本形式」は、アカウント1つにつき、期間中1回のみ参加が可能なキャンペーン形式です。フォロワー獲得のみが目的であれば、基本形式でも十分、目標を達成でき、かつコストも抑えられるでしょう。
(2)認知拡大
「認知拡大」が目的であれば、「毎日参加形式」がその実現には最適です。
「毎日参加形式」では、ユーザーは期間中、毎日“1回”の参加が可能です。「基本形式」よりも比較的費用がかかるのが一般的ですが「認知拡大(=タイムライン上での露出を増やしたい)」が目的であれば、毎日参加形式の方がお勧めです。なぜなら、毎日参加形式であれば、同一ユーザーが繰り返しリポストやハッシュタグ投稿をすることになり、1ユーザーあたりの拡散効果がより高まるからです。
(3)アプリユーザー/会員獲得
自社アプリもしくは会員システムを持っていて、そのダウンロード/会員獲得が目的であれば、次の方法を試してください。
まず、キャンペーン参加の条件に「ダウンロードもしくは会員登録」を設定。さらに、キャンペーン告知ポストに、アプリストアや会員登録のページのURLを貼っておくのです。そして、アプリ/会員ページ内で初めてキャンペーン参加URLにタップできるようにすることで、結果、アプリ会員を増やす型にできます。
ただし、こうした型構築には、ユーザーにブラウザに遷移してもらって抽選を行う「ブラウザ遷移型のインスタントウィン」が前提となります。抽選ツールを選ぶ際は、この点にもご注意ください。
なお、ブラウザ遷移型以外に、X上でリプライによって抽選結果を通知する「リプライ型インスタントウィン」も存在します。リプライ型は画面遷移がなく、X上で完結するため、ユーザーに気軽に参加してもらえやすい一方、上述のアプリ/会員獲得目的の型のキャンペーンは実施できません。双方のメリット・デメリットを踏まえ、ご検討ください。
(4)CV促進/滞在時間増加
「アプリインストール/会員登録」以外にも「ユーザーの滞在時間を増やしたい」といった目的がある場合も、型は③と同様です。
まず、キャンペーン参加の条件を目的に合ったものにします。そして、その条件を達成したユーザーにのみキャンペーンURLが表示されるようにすることで、目的を達成できます。
その場合も「ブラウザ遷移型の抽選ツール」が必要になりますので、お気をつけください。
(5)エンゲージメント強化への対応
次に、エンゲージメント強化を目的としたXキャンペーンを行う際には、「形式」や「URLの設置箇所」よりも、インセンティブに工夫を凝らすことが効果的です。
例えば、自社にIPコンテンツがある場合、そのキャラクターのグッズなどをインセンティブにすると良いでしょう。もしIPコンテンツがない場合でも、レジャー体験やエステ、レストランといった体験型ギフトなど、ユーザーが心から欲しいと思うものやサービスや企画にあったインセンティブを用意することが大切です。これにより、ユーザーエンゲージメントが高まり、自社やブランドのファンを増やすことができるでしょう。
なお、giftee for Businessでは、デジタルギフトのみならず、本記事で紹介した「ブラウザ遷移型の抽選ツール」も提供しています。これにより、キャンペーンの開始からインセンティブ付与までをワンストップで支援できます。
また、デジタルギフトだけでなく、体験ギフトやオリジナルグッズなど、さまざまなギフトを用意できます。ぜひご検討ください。
まとめ
今回はよくあるキャンペーンの目的やベースとなる型を一部ご紹介させていただきましたが、他にもさまざまな目的や応用的な型が存在するので、ご興味のある方は是非、弊社までお問い合わせください。
また、こちらのページでは、各SNSをキャンペーンツールとして捉えた際の特徴をまとめた「早見表」から、Xキャンペーン設計のポイント、複数の事例までを網羅したホワイトペーパーをダウンロードいただけます。Xキャンペーンの実施を検討中の方や、キャンペーンツールとしてのXの強みや特徴を知りたい方は、ぜひご覧ください。
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