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2026/05/13

従業員リワード制度とは?種類・設計ステップ・デジタルギフト活用まで解説

従業員リワード制度

従業員の離職が増えている、採用しても定着しない、社員のモチベーションが上がらない——こうした課題は、多くの法人の人事・総務担当者から相談を受けます。その背景には、従業員への「報いる仕組み」が十分に整っていないケースも少なくありません。

日々の成果や努力に対して、法人としてどのように感謝を伝えるのか。その設計が、従業員のエンゲージメントや定着率に大きく影響します。数多くの法人を支援する中で感じるのは、給与や賞与といった金銭的報酬だけでは、従業員のモチベーションや満足度を十分に高められないということです。

近年、表彰制度や福利厚生、キャリア支援などを含めた「トータルリワード(※)」の考え方が、人事戦略の中で重要視されています。本記事では、法人の人事・総務担当者に向けて、従業員リワード制度の基本概念から種類、制度設計のステップまでを整理します。あわせて、デジタルギフトを活用したリワード施策の特徴や法人導入事例も紹介します。

※給与・賞与などの「金銭的報酬」と、やりがいや職場環境といった「非金銭的報酬」を包括的に組み合わせた、従業員への報酬体系

社内表彰の景品選びでお困りのご担当者様へ

こんなお悩みはありませんか? ・他社が社内表彰で、どのような景品を用意しているのか知りたい ・表彰のモチベーション向上につながっている事例を探している ・運用負担を抑えながら表彰を実施している企業の事例を見たい

社内表彰は、社員の成果や貢献を称え、組織全体のモチベーションを高めるための重要な制度です。その一方で、受賞者にとって魅力的でありながら、運用しやすい景品を選定するのは簡単ではありません。

こうした背景から、表彰制度の設計や景品の在り方を見直す企業が増えています。実際にどのような企業が、どんな工夫をして社内表彰を実施しているのか。

具体的な活用事例をご紹介します。ぜひご参考にしてください。

従業員リワード制度とは

従業員リワード制度とは、法人が従業員に対して提供する「報酬(リワード)」の仕組みを体系化したものです。給与や賞与といった金銭的報酬だけでなく、表彰制度・福利厚生・キャリア支援などの非金銭的報酬も含め、従業員への評価や感謝をさまざまな形で届ける報酬マネジメントの考え方を指します。

近年、人事領域では「トータルリワード」という概念が注目されています。トータルリワードとは、金銭的報酬と非金銭的報酬を組み合わせ、従業員の満足度やエンゲージメント、定着率の向上を目指す考え方です。

給与水準だけで企業の魅力を差別化することが難しくなっている現在、従業員にどのような価値を提供できるかが法人の競争力に直結します。リワード制度を整備することで、採用競争力の向上や離職防止につながるケースも多く、人材確保が課題となっている法人ほど重要性が高まっています。

リワード制度の主な構成要素としては、金銭的報酬(基本給、賞与、インセンティブ、各種手当)、非金銭的報酬(福利厚生、表彰制度、キャリア開発支援、柔軟な働き方)、職場環境(上司との関係、チームの一体感、仕事の意義)の3つの領域が挙げられます。このように、従業員リワード制度は単なる「給与制度」ではなく、法人が従業員に提供できる価値を総合的に設計する仕組みといえます。

従業員リワード制度の種類

法人が導入するリワード制度には、さまざまな形があります。大きくは「金銭的リワード」と「非金銭的リワード」に分けられ、それぞれ目的や効果が異なります。制度を設計する際には、これらの特徴を理解したうえで組み合わせることが重要です。

ここでは、法人で導入されることが多いリワード制度の主な種類を整理します。

金銭的リワード

基本給・賞与型 毎月の給与や年2回の賞与として支給する最も一般的な報酬です。従業員の生活を支える基盤となる報酬であり、法人における報酬制度のベースラインとして機能します。

インセンティブ型 営業目標の達成や個人MVPなど、特定の成果に応じて支給される変動報酬です。成果と報酬が直接結びつくため、行動変容やパフォーマンス向上を促す効果があります。

各種手当型 役職手当、資格手当、住宅手当、家族手当など、従業員の役割や生活状況に応じて支給される補足的な金銭的サポートです。

非金銭的リワード

表彰・承認型 社内MVP表彰、ピアボーナス(従業員同士で称え合う仕組み)、勤続表彰などが該当します。給与とは異なり、「認められている」という実感を生みやすく、従業員エンゲージメント向上につながる施策として注目されています。

福利厚生型 健康保険や企業年金の充実、食事補助、リモートワーク環境の整備、誕生日ギフト、慶弔見舞金など、従業員の生活や働きやすさを支える制度です。世代やライフステージの異なる従業員を幅広く支える設計が求められます。

キャリア支援型 研修制度、資格取得補助、社内公募制度、メンタリング制度などが該当します。スキルアップやキャリア形成を支援することで、長期的な成長と定着につながるリワードです。

デジタルギフト型

近年、表彰制度や福利厚生の一部として、デジタルギフトを活用したリワード施策を導入する法人も増えています。デジタルギフトは、金銭的報酬のような分かりやすさと、非金銭的リワードのような体験価値の両方を兼ね備えている点が特徴です。成果達成時の副賞や、誕生日・勤続記念などのイベントに合わせて配布することで、従業員への感謝や評価を形として届けることができます。

法人にとって重要なのは、これらのリワードを単独で導入するのではなく、目的に応じて組み合わせることです。複数の施策を組み合わせることで、離職防止とエンゲージメント向上の両方に効果を発揮するリワード制度を設計できます。

リワード制度の種類別比較

リワード制度を検討する際、人事・総務担当者が悩みやすいのが「どの施策を優先すべきか」という点です。制度ごとに効果や運用負荷が異なるため、目的や組織の状況に応じて適切な手段を選ぶことが重要になります。

ここでは、法人で活用される主なリワード手段を「効果」「運用負荷」「柔軟性」の観点から比較します。

リワード種類

即効性

継続効果

運用負荷

対象柔軟性

法人への主なメリット

現金・賞与

低(慣れる)

低(一律になりやすい)

即時の行動インセンティブ

カタログギフト

高(発送・管理)

低(選択肢限定)

特別感の演出

デジタルギフト

低(在庫・発送不要)

高(幅広いラインナップ)

配布工数削減と満足度向上

表彰制度(非金銭)

高(記憶に残る)

帰属意識や承認体験の向上

福利厚生(環境整備)

高(継続効果)

中〜高

採用力・定着力の強化

ポイント制度

高(蓄積効果)

高(システム運用)

継続的な行動促進

リワード制度にはそれぞれ特徴があり、特に近年は、即効性・柔軟性・運用負荷のバランスが取りやすい施策としてデジタルギフトを活用する法人が増えています。在庫管理や発送作業が不要で、メールやシステムを通じて配布できるため、人事・総務担当者の運用負担を抑えながら従業員満足度を高めやすい点が評価されているからです。

リワード制度を設計する4つのステップ

リワード制度は、場当たり的に導入しても十分な効果を発揮しにくい施策です。従業員ニーズや組織の課題を踏まえ、段階的に制度を設計することが重要になります。

ここでは、法人がリワード制度を設計する際の基本的な4つのステップを紹介します。

ステップ1: 従業員ニーズと課題の把握

リワード制度の設計は、従業員が何を求めているかを把握することから始まります。担当者の想定だけで制度を設計すると、実際のニーズとズレてしまうことがあるためです。

以下のような方法で現状を整理すると、制度設計の方向性が見えやすくなります。

  • 従業員アンケート(現在の満足度、希望する報酬形態)

  • 退職者インタビュー(離職理由の分析)

  • 同業他社の制度調査(ベンチマーク)

世代や職種、ライフステージによって求めるリワードは異なります。まずは従業員の実態を把握することが、制度設計の出発点となります。

ステップ2: リワード施策の優先順位を決める

すべてのリワード施策を同時に導入する必要はありません。企業の課題や予算に合わせて、効果の高い施策から優先的に導入することが現実的です。

一般的に、導入しやすい順序としては次のようなケースが多く見られます。

  1. 表彰・承認制度(低コストでエンゲージメントへの即効性あり)

  2. デジタルギフトなどのリワード施策(短期間で導入しやすい)

  3. 福利厚生の充実(中長期的な定着効果)

  4. ポイント制度などの仕組み化(システム導入が必要)

このように段階的に制度を整えることで、運用負荷を抑えながらリワード制度を拡張していくことができます。

ステップ3: 制度ルールと運用方法を設計する

制度を設計する際は「誰に」「どのタイミングで」「どのようなリワードを提供するのか」を明確にすることが重要です。たとえば次のようなポイントを事前に整理しておくと、制度運用がスムーズになります。

  • 対象者(全従業員・部署・表彰対象者など)

  • 配布タイミング(評価後・勤続記念・誕生日など)

  • リワード内容(金銭・ギフト・福利厚生など)

特にデジタルギフトを活用したリワードでは、配布タイミングとメッセージを組み合わせることで、単なる報酬ではなく「会社からの感謝を伝える機会」として活用することもできます。

ステップ4: 効果測定と制度改善(PDCA)

リワード制度は、一度導入して終わりではありません。定期的に効果を確認し、制度を改善していくことが重要です。

たとえば次のような指標を活用することで、制度の効果を確認できます。

  • 従業員エンゲージメントスコア 

  • 離職率の推移 

  • リワード施策の利用率 

  • 従業員満足度アンケート

このようにデータをもとに制度を見直すことで、組織に合ったリワード制度へと成熟させていくことができます。

エンゲージメント向上に有効なリワード施策の条件

リワード制度は導入するだけで効果が出るものではありません。制度の設計や運用方法によって、従業員のモチベーション向上につながるかどうかが大きく変わります。

私たちが多くの法人のリワード施策を支援する中で、エンゲージメント向上に効果が出やすい施策にはいくつかの共通点があることが分かっています。ここでは、代表的な4つの条件を紹介します。

条件1: タイミングが明確である

成果を出した直後や節目のタイミング(勤続記念・誕生日・評価後など)に届けられるリワードは、従業員の記憶に残りやすく、モチベーションへの影響も大きくなります。「まとめて配る」よりも、イベントや成果に合わせて届ける設計が効果的です。

条件2: 受取人が選べる

従業員の世代やライフスタイルが多様化している現在、すべての人にとって魅力的なリワードを企業側だけで決めることは簡単ではありません。受取人が自分の好みに合わせて選べるリワードは満足度が高く「もらっても使わない」という状況が起きにくくなります。

条件3: 会社からのメッセージが伴う

リワードは金銭的価値だけでなく「なぜ贈られたのか」という意味が伝わることで体験価値が高まります。成果や努力に対する感謝のメッセージを添えることで、従業員の帰属意識やエンゲージメント向上につながります。

条件4: 運用負荷が低い

担当者の工数が大きいリワード施策は、制度として継続することが難しくなります。在庫管理や発送が必要な施策では、運用負荷が課題になることもあります。そのため、人事・総務担当者が無理なく運用できる仕組みを選ぶことが重要です。

このように、タイミング・選択性・メッセージ・運用のしやすさがそろうことで、リワード施策は従業員エンゲージメント向上につながる制度として機能します。

デジタルギフトがリワード制度に選ばれる理由

近年、従業員リワード施策の一つとしてデジタルギフトを導入する法人が増えています。背景には、従業員満足度を高めながら、人事・総務担当者の運用負荷を抑えられるという特徴があります。

ここでは、リワード制度においてデジタルギフトが選ばれる主な理由を紹介します。

理由1: 従業員が自分の好みに合わせて選べる

デジタルギフトは、受取人が複数の選択肢の中から好きな商品やサービスを選べる仕組みが一般的です。カフェやコンビニ、ECサイト、体験サービスなど幅広いジャンルから選択できるため、世代やライフスタイルが異なる従業員にも対応しやすい特徴があります。

企業側が一律の品物を決める場合と比べて「自分に合ったものを選べる」という体験が従業員満足度につながりやすい点も評価されています。

理由2: 配布や管理の手間を減らせる

カタログギフトや現物の景品を配布する場合、在庫管理や発送作業、申込管理などの業務が発生します。従業員数が多い企業では、これらの業務が担当者の大きな負担になることもあります。

デジタルギフトはメールやURLなどを通じて配布できるため、住所管理や発送作業が不要です。そのため、人事・総務担当者の運用負荷を抑えながらリワード施策を実施できる点がメリットとされています。

理由3: 制度に合わせて柔軟に活用できる

デジタルギフトは金額や配布タイミングを柔軟に設定できるため、さまざまなリワード施策に活用できます。例えば次のような場面で活用されています。

  • 社員表彰の副賞

  • 勤続記念や誕生日のギフト

  • 社内イベントの景品

  • 社員アンケートの謝礼

このように、制度の目的に合わせて使い分けやすい点も、多くの法人に採用されている理由の一つです。

法人導入事例

数多くの法人のリワード施策を支援する中で感じるのは、デジタルギフトの活用により、運用の効率化と従業員満足度が両立するということです。具体的な法人導入事例を紹介します。

大和証券株式会社:永年勤続表彰

大和証券株式会社では、勤続20年目・30年目の社員(毎年約400名)を対象に永年勤続表彰を実施しています。以前はカタログギフトのみを採用していましたが、申込みはがきの名前管理を手作業で行う必要があり、担当者の工数が課題でした。

デジタルギフトの導入後は社員番号に紐づけたデジタル管理に移行し、事務処理工数が大幅に削減。同時に1,000種類以上のラインナップから社員が好きなギフトを選べる体験価値が向上し、従業員エンゲージメント施策として高く評価されています。代表取締役社長からの直筆メッセージとともに約9万円分のデジタルギフトが贈られており、「会社から感謝を形で受け取る」体験が従業員の帰属意識と長期定着を支えています。

▼この事例の詳細はこちら

株式会社JALスカイ羽田事業所:従業員慰労ギフト

羽田空港における旅客サービス業務などを担う株式会社JALスカイ羽田事業所では、約1,800名の従業員を対象に、繁忙期対応への慰労としてデジタルギフトを配布しました。以前は現物のギフト(アイス)を配布していましたが、在庫の確保や受け取り確認、配布オペレーションなどの業務負担が課題となっていました。

職場が国内線ターミナルと国際線ターミナルの2拠点に分かれていたため、配布場所まで取りに来る必要があるなど、従業員側の負担も発生していました。デジタルギフトを導入することで、場所に関係なく受け取れるようになり、ギフト手配から配信までをスピーディーかつ手間なく実施することができました。

従業員からは「自分の好きなものを選べるのが嬉しい」といった声が多く寄せられ、感謝を伝える施策としてエンゲージメント向上にも寄与しています。

▼この事例の詳細はこちら

株式会社オープンロジ:社員表彰の副賞

株式会社オープンロジでは、社員表彰制度において優秀な成績を収めた従業員やチームに対し、副賞として1,000~10,000円分のデジタルギフトを配布しています。導入前は、社員表彰の副賞として「誰がもらっても嬉しいと感じる商品」を選定することが難しく、担当者が商品選定や手配に時間をかける必要がありました。

受け取る従業員が自由に商品を選べるデジタルギフトを導入することで、会社側は金額のみ設定し、従業員が自分の好みに合わせてギフトを選べる仕組みを実現。副賞選定の負担を減らしながら満足度の高い表彰制度を構築しました。

ギフトをCSV形式で納品し、メールなどで配布できるため、商品手配や発送にかかる工数も削減。従業員からは「選択肢が多く、自分の好きなものを選べる点が嬉しい」といった好評の声が寄せられ、モチベーション向上施策として活用されています。

▼この事例の詳細はこちら

まとめ

従業員リワード制度は、給与や賞与だけでなく、表彰制度や福利厚生、キャリア支援などを含めた総合的な報酬設計として、多くの法人で重要性が高まっています。特に人材確保や離職防止が課題となる現在、従業員の努力や成果に対して適切に感謝や評価を伝える仕組みを整えることは、エンゲージメント向上にも大きく影響します。

制度を設計する際には、従業員ニーズを把握したうえで、目的に応じたリワード施策を組み合わせることが重要です。加えて、運用負担を抑えながら継続できる制度設計も、リワード制度を定着させるうえで欠かせないポイントとなります。

デジタルギフトは、従業員が自由に商品を選べる満足度の高さと、配布・管理のしやすさを兼ね備えており、従業員表彰や慰労ギフト、社内イベントなどさまざまなリワード施策に活用されています。リワード制度の導入や見直しを検討している場合は、自社の目的や従業員のニーズに合わせて、無理なく運用できる施策から取り入れてみることが重要です。

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こんなお悩みはありませんか? ・他社が社内表彰で、どのような景品を用意しているのか知りたい ・表彰のモチベーション向上につながっている事例を探している ・運用負担を抑えながら表彰を実施している企業の事例を見たい

社内表彰は、社員の成果や貢献を称え、組織全体のモチベーションを高めるための重要な制度です。その一方で、受賞者にとって魅力的でありながら、運用しやすい景品を選定するのは簡単ではありません。

こうした背景から、表彰制度の設計や景品の在り方を見直す企業が増えています。実際にどのような企業が、どんな工夫をして社内表彰を実施しているのか。

具体的な活用事例をご紹介します。ぜひご参考にしてください。

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