キャンペーンで人気の景品14選!喜ばれやすいものの傾向や選び方も解説

キャンペーンの景品は、キャンペーンそのものの成功を左右する大切なポイントです。しかし、金券・グルメ・家電など景品にできるものはさまざまあり、「どれを選ぶべきか……」と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではキャンペーンでよく活用される景品の種類と、人気が高い景品をご紹介します。
また、自社のキャンペーンに適した景品が選べるように、選定ポイントも紹介していますので、景品選びにお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
キャンペーンの企画・設計をこれから始めたいご担当者様へ
導入実績50,000件を超えるデジタルギフトサービスgiftee for Businessが、豊富な経験をもとに、キャンペーン設計から運用、効果測定までのフレームワークをまとめた「キャンペーンの教科書」をご用意しました。
もし現在、このようなお困りごとがありましたら、ぜひ「キャンペーンの教科書」をお読みください。
・キャンペーンの設計やKPIの立て方が分からず、行き当たりばったりの企画になりがち ・参加したくなるインセンティブやギフトの選び方がわからない
本資料では、各工程で必要な作業をリスト化し、実施にあたってのポイントを整理しております。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
キャンペーンでよく活用される景品の種類
キャンペーンでよく活用されるのは、金券、食品・グルメ、生活家電、美容家電、選べる形式のギフトです。たとえば、以下のようなものがあります。
金券
食品・グルメ
生活家電
美容家電
ゲーム機
キッチン用品
選べる形式のギフト
では、具体的にそれぞれの景品の特徴について見てみましょう。
金券
金券は、主に以下の3種類に分けられます。
商品券
主に紙幣サイズの紙でできている商品券は、指定店舗や商品の支払いに使用できます。たとえば、JCBギフトカード、イオン商品券、全国百貨店共通商品券、ハーゲンダッツギフト券などがあります。
商品券は基本的にオンラインショップでの買い物ができず、支払いの際におつりが出ないといったデメリットがあります。
さらに詳しく知りたい方は、別記事 「14種類の人気商品券・ギフトカードを徹底解説!喜ばれるギフトの選び方とは」 にて、どのような方にも喜ばれやすいおすすめ商品券・ギフトカードを紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
ギフトカード
商品券をより便利なカード型にしたものがギフトカードです。商品券と同様に指定店舗や商品の支払いに使用でき、種類によってはオンラインショップでの支払いにも利用できます。
代表的なものには、Visaギフトカード、QUOカード、Amazonギフトカード、ミスタードーナツカードなどがあります。ミスタードーナツカードのようにブランドが独自に発行しているものや、Visaギフトカードのように数多くの加盟店での支払いに利用できるものの2パターンが主流です。
さらに詳しく知りたい方は、別記事 「【一覧表】もらって嬉しいおすすめギフトカード35選|価格や使い方を徹底比較」 にて、35種類のギフトカードを紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
ポイント・電子マネー
最近では、景品としてポイントや電子マネーを用いるケースも増えています。商品券やギフトカードと異なり、メールやSNSのDMなどオンラインで贈れるため、現物の景品を用意したり、当選者への発送手配を行ったりする必要がありません。
また、デジタルギフトサービスによっては、複数のポイントや電子マネーから受け取った人が好きなブランド(AmazonポイントやPayPayなど)を選べる形式のデジタルギフトもあります。そのようなギフトを活用すれば、受け取った人が普段から利用している電子マネーなどに交換できるため、より利便性が高く魅力的な景品となるでしょう。
食品・グルメ
肉・魚介類・スイーツといった食品も、キャンペーンの景品としてよく用いられています。
たとえば、グルメのお取り寄せサイトのように食品を扱う企業がキャンペーンを実施する場合は、特に自社との親和性が高くなるため、景品として喜ばれやすいでしょう。
また、秋にまつわるキャンペーンで「秋の味覚プレゼント」、バレンタインデーやホワイトデーの時期に「スイーツプレゼント」といったように活用できます。
生活家電
生活家電も景品として活用されやすいもののひとつです。特に、コーヒーメーカーや自動調理器、ハンドブレンダーのような、「あったら便利だけれど、自分ではなかなか買わない家電」は景品として喜ばれやすいでしょう。
美容家電
化粧品や美容関連の商品・サービスを提供している場合は、美容家電も景品として活用されています。たとえば、美顔器や脱毛器、高性能なドライヤーなどです。美容家電は欲しいと思うものの、金額的になかなか購入に踏み切れないことも多いため、景品にすることで女性や美容に興味がある男性などから喜ばれやすいでしょう。
ゲーム機
Nintenndo SwitchやPlaystation5などのゲーム機も、よく景品として見かけます。特に、キャンペーンのターゲットが若年層やファミリー層である場合の景品として、効果的でしょう。
キッチン用品
料理や食に関連する企業やキャンペーンの場合、キッチン用品を景品にすることもあります。たとえば、包丁・フライパン・鍋などです。また、複数のキッチン用品をセットにしてプレゼントすることもあります。
選べる形式のギフト
受け取った人が選べる形式のギフトには、カタログギフトとデジタルギフトがあります。
カタログギフト
カタログギフトは、カタログの中から好きな商品を選んで、はがきや専用WEBサイトなどから申込みます。雑貨から食品までさまざまな商品が掲載されている総合カタログのほかに、食品のみのものや、スパやレジャー施設のサービスを選べる体験型のものなど、カテゴリー特化のカタログギフトもあります。
また、最近では冊子タイプのほかに、コンパクトなカードタイプやメールなどで贈れるデジタルタイプも選べます。
さらに詳しく知りたい方は、別記事 「【おすすめ15選】人気カタログギフトの特徴と選び方・活用事例を解説!」 にて、人気のカタログギフトを紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
デジタルギフト
デジタルギフトサービスの中には、受け取った人が好きな商品を選んで交換できる形式のギフトもあります。カタログギフトは基本的に商品を1点しか選べないのに対し、デジタルギフトは付与されたポイント内であれば、複数の商品と交換することが可能な場合があります。

また、商品以外に電子マネーやポイントと交換できるギフトもあり、このような利便性の高さはデジタルギフトならではといえるでしょう。
キャンペーンで人気のある景品14選
では実際に、どのようなギフトが人気なのでしょうか。弊社ギフティでよく活用される景品を厳選し、ご紹介します。
AND PLANTS(アンドプランツ)/観葉植物・お花のギフトチケット

観葉植物・お花・ドライフラワーを扱うオンラインショップ、「AND PLANTS(アンドプランツ)」で利用できるギフトチケットです。植物の購入に使用できるだけでなく、以下のような手厚いサービスが受けられます。
自身に合う植物が見つかるパーソナル診断
プロによる無料植え替えサービス
14日間無料交換サービス
育て方に関するLINE相談
植物に関連するキャンペーンのほか、住宅や新生活に関連するキャンペーンなどの景品としておすすめです。
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AND PLANTS(アンドプランツ)/観葉植物・お花のギフトチケット
LUSH/バスボム・バブルバーチケット

全国のLUSH店舗、LUSH SPAで「バスボム・バブルバー(入浴剤)」に利用できるギフト券です。(オンラインショップでは利用できません)
エッセンシャルオイルの香りと贅沢な泡風呂を自宅で楽しめます。Lushのメインとなる顧客層は20〜30代の女性であるため、この顧客層向けのキャンペーンの景品におすすめです。
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図書カードネットギフト

本や雑誌の購入に利用できるデジタル版の図書カードです。全国の加盟書店で利用できるほか、一部のオンライン書店(電子書籍にも利用可)でも使えます。本や雑誌などに関連するキャンペーンの景品におすすめです。
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UNIQLO/UNIQLO eGift Card

「ユニクロギフトカード」の掲示がある店舗、またはユニクロオンラインストアで利用できるギフトカードです。ファミリー層に向けたキャンペーンなどで景品にすると、喜ばれるでしょう。
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EPARK リラク&エステ/ギフトチケット

EPARKリラク&エステで利用できるギフトチケットです。EPARKリラク&エステとは、エステやマッサージなどのサロンを検索し、予約できるサイトです。
コードで割引クーポンを取得し、特設ページから好きなサロンを予約する際にクーポンを使用することで、ギフトチケット分の割引が適用されます。美容関連のキャンペーンなどにおすすめの景品です。
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スシロー/スシローお食事券

全国のスシロー店舗で利用できる二次元コードのお食事券です。お支払いの際、セルフレジに読み込ませれば簡単に利用できます。
スシローはファミリー層のちょっとした外食に利用されやすいため、ファミリー向けのキャンペーンで景品にしてみてはいかがでしょうか。
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JINS/JINS ギフト券

「日本国内のJINS店舗」と「JINSオンラインショップ」で利用できるギフトチケットです。眼鏡やコンタクトレンズの購入に利用できます。視力が悪くない方も、サングラスの購入に使えます。
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OurPhoto/出張撮影ギフトチケット

指定の場所・時間にフォトグラファーを呼んで撮影ができる出張撮影サービス「OurPhoto」に利用できるギフトチケットです。全国のあらゆる撮影シーンに対応しているため、どのような地域でも利用できます。
家族や子どもに関するキャンペーンや、入学や卒業シーズンに関連するキャンペーンなどにおすすめです。
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サーティワン アイスクリーム/サーティワン アイスクリーム ギフト券

全国のサーティワン アイスクリームで利用できるギフト券です。好きなメニューを選べます。どのようなキャンペーンにも使いやすく、喜ばれやすい景品です。
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サーティワン アイスクリーム/サーティワン アイスクリーム ギフト券
AOYAMA GIFT SALON (アオヤマギフトサロン)/ホシフルーツおまかせ旬のフルーツBOX
フルーツを使ったスイーツと厳選されたフルーツを提供している「ホシフルーツ」。青果市場に40年以上通い続けるプロが、旬のフルーツを厳選して詰め合わせたフルーツBOXのギフトです。何が届くかわからないというわくわく感も楽しめます。
高級フルーツはなかなか購入する機会がないため、「食べてみたい!」と思われる景品になるでしょう。
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AOYAMA GIFT SALON (アオヤマギフトサロン)/ホシフルーツおまかせ旬のフルーツBOX
Uber Eats/Uber Eats ギフトカード

Uber Eatsで注文する際に利用できるギフトカードです。よくデリバリーサービスを利用する方には、非常に喜ばれる景品となるでしょう。
ただし、Uber Eatsは一部利用できない地域もあるため、注意が必要です。Uber Eatsで注文できる選択肢が多い都市部に住む方に向けたキャンペーンでの活用をおすすめします。
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FEILER/FEILER eGift

FEILER eGiftの対象店舗にてご利用いただけるギフト券です。
FEILER(フェイラー)は、ドイツ発祥の高級織物ブランドで、特に「シェニール織」を用いた製品で知られているブランドです。バッグやハンカチ、ポーチなどの上質なファッション小物を扱っています。
花やスイーツなどのカラフルな柄から、人気キャラクター柄までさまざまなデザインがあり、子どもから大人の女性まで幅広く喜ばれるでしょう。
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キャンペーンの景品で喜ばれやすいものの傾向
ここまで、よくキャンペーに活用されたり、人気の高い景品をご紹介しましたが、ここからは実際に景品を選ぶ際の考え方などについて解説します。
景品としてよく用いられるのは金券であり、やはり喜ばれやすい傾向があります。しかし、誰もが喜ぶ景品かといえば、そうではありません。具体的に、弊社ギフティの金券を含む選択型ギフトの交換先のデータを見てみましょう。

このデータは、金券、スイーツギフト券、デリバリーチケットの中から好きなものを選べる「選択型ギフト」を配布し、実際にどのカテゴリーが選ばれたかを集計したものです。同じ価格帯であっても、金券68%、スイーツギフト券29%、デリバリーチケット3%と、選ばれた割合には大きな差があります。
このことから「とりあえず金券を景品にしておけばいい」とは言い切れないことが分かります。
では、“実際に喜ばれやすい景品”にはどのような傾向があるのでしょうか。ギフティがこれまでの経験から見出した選ばれやすい景品には、次のような共通点があります。
実用性・利便性が高いもの
自身の好みに適しているもの
人気がある・話題になっているもの
実用性・利便性が高いもの
実用的で便利な景品は、日常生活で役立つぶん、受け取った人の満足度も高くなりやすいです。「使ってみたい」「便利そう」と思ってもらいやすいため、景品の訴求力も高く、キャンペーンへの参加意欲を後押しする効果も期待できます。
たとえば、自動調理器のようなキッチン家電はどの家庭にもあるものではありませんが、実際に使えば日々の食事づくりで活躍してくれます。このように、「無駄にならない」と感じられる景品は、受け取った人にとって価値を実感しやすいのです。
さらに「もらってよかった」という実感があると、その体験がブランドへの好印象にもつながります。
自身の好みに適しているもの
たとえ利便性や実用性が高くなくても、自分の好みに合っていれば、当然「欲しい」と思ってもらえます。個人の趣味や関心に合った景品は、受け取った人の満足度をさらに高められるでしょう。
たとえば、本が好きな方がターゲットなら図書カードを、子どもがいる家庭には人気キャラクターのグッズやゲーム機などを景品にすると、より喜ばれやすくなります。
とはいえ、すべての人の好みに合わせるのは現実的ではありません。誰に向けたキャンペーンなのか、そのターゲットがどんなものを好みそうかを見極めることが必要です。
人気がある・話題になっているもの
話題や人気のあるアイテムを景品にすると、「トレンドに乗れる」という満足感を与えることができます。SNSや口コミで話題になることで、キャンペーン自体の認知度や参加率を向上させる効果もあるでしょう。
ただし、どの世代とってのトレンドなのかを加味して、ターゲットに適しているかを考えることが重要です。
【結論】ターゲットのニーズを考えて選ぶことが重要
喜ばれやすい景品の傾向について解説しましたが、どれだけ工夫しても「誰にでも喜ばれる景品」を用意するのは難しいものです。だからこそ、キャンペーンのターゲットは誰なのか、何を好むのかを考えて景品を選ぶことで、より興味を持ってもらいやすくなり、参加者の質も高まります。
もし幅広い世代がターゲットである場合は、金券や選べる形式のギフトのように“万人受け”しやすい景品が効果的です。一方で、ターゲットが絞れる場合は、好みに合った景品を選ぶことで、ターゲットとかけ離れた層からの不要な参加を避けることもできます。
特に、SNSのフォロワーやLINEの友だちを増やすキャンペーンの場合、ターゲットとかけ離れた人がキャンペーンに参加しても、抽選後にフォローを外されたりブロックされたりして、キャンペーンの効果が薄くなってしまう可能性もあります。
だからこそ「誰に届けたいか」を意識して、いかにターゲットの心を掴める景品が用意できるかが求められるのです。
キャンペーン運用のギフトを探している担当者様へ
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キャンペーンを成功させる景品選びのポイント

では、どのようにして景品を選べばよいのでしょうか。景品を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
ターゲットの人物像を明確にしてその人物が喜ぶものを考える
実用性や利便性が高いかを考える
キャンペーンと親和性のある景品を選ぶ
1.ターゲットの人物像を明確にしてその人物が喜ぶものを考える
すでにターゲットが決まっている場合は、その人物像をできるだけ具体的に描いてみましょう。たとえば、女性でも10代・20代・30代・40代では好むものが当然異なりますし、同じ年代でも趣味やライフスタイルは人それぞれです。
ターゲットはどのようなライフスタイルの人が多いのか、どのようなものを好むのかといったように、ターゲットの解像度を高めていきましょう。そうすることで、ターゲットが喜ぶ景品を選びやすくなります。
その際に、自社が保有する顧客情報を参考にしたり、実店舗がある場合は来店客の様子を観察したりするのも有効です。
また、さらに、アンケート調査を実施して、リアルな声をもとにキャンペーン全体を設計する方法もあります。
2.実用性や利便性が高いかを考える
景品を用意する際に、実用性や利便性を考慮する必要があります。
たとえば、店頭で商品と交換できる「商品引換券」の場合、近くに対象店舗がないと使えません。特に、SNSキャンペーンやオンラインイベントなど、全国各地に参加者がいる場合は、場所を選ばず誰でも利用しやすい商品を選ぶ必要があります。
そこで選ばれるのが、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ファミリーレストラン、ファストフード店といった、全国に店舗を展開しているブランドです。これらは、地域・年齢・性別を問わず、多くの人が日常的に利用しているため、非常に選ばれやすい傾向があります。
また最近では、Uber Eatsや出前館などの宅配サービスも人気です。テレビCMなどで広く認知されており、加盟店舗数もUber Eatsは15万店(※1)、出前館は10万店(※2)を越え、対応エリアも拡大中です。
さらに、Amazonギフトカードや楽天ポイントギフトなど、インターネットで利用できる大手ECのギフトカード(ギフトコード)も好まれます。こうしたギフトは受け取った人が自分の好きなものを選べるため、満足度が高く、幅広い層に喜ばれる景品になります。
幅広いターゲットを想定している場合は、このように「誰でも使いやすい」「選択肢が広い」景品を選びましょう。
3.キャンペーンと親和性のある景品を選ぶ
前述したように、景品とキャンペーンのコンテンツに親和性がないと、せっかくターゲットと接点をもてたとしても、継続的なコミュニケーションにつながらない可能性があります。
マーケティングにおいて「継続的なコミュニケーション」は非常に重要です。たとえば、保険の見積キャンペーンの最終的な目的は「成約」、自動車の試乗キャンペーンは「購入」がゴールです。しかし、そこまでターゲットを導くには、段階的に接点を重ねて信頼関係を築いていく必要があり、そのためにもコミュニケーションの継続が不可欠です。
では、どうすればそのような関係を築ける「見込み顧客」と出会えるのか。そのカギとなるのが「キャンペーンの内容」と「景品」の組み合わせです。両者に高い親和性があることで、より関心の高いターゲットを引き寄せ、エンゲージメントを高めることができます。
たとえば以下のような組み合わせが効果的です。
【例①】 マンガやゲームの「アプリダウンロード促進キャンペーン」の景品として、アプリ内で利用できるApp Store & iTunes ギフトカードやGoogle Play ギフトコードを贈る |
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【例②】 「レンタカーの新規会員登録キャンペーン」の景品として、 ・一休.com/一休.comレストラン ・OZmall(オズモール) ・SOW EXPERIENCE(ソウ・エクスペリエンス) など、車でお出かけした先で利用できる電子クーポンを贈る |
このように、コンテンツと関連性のある景品を選ぶことで、ターゲットとの接点を効果的に持つことができます。
一方で、ターゲットとのズレがあると、思わぬ結果になることもあります。たとえば、20代女性をターゲットにしたXのフォロー&リポストキャンペーンで、景品を「Amazonギフトカード」にした場合を考えてみましょう。汎用性が高く多くの人が魅力を感じるため、参加者数は増えるかもしれません。しかし、実際には男性やターゲット層外のユーザーが多数参加し、抽選後にフォローを外されてしまうといった事態が起こり、期待した効果を得られないことも考えられます。
だからこそ、キャンペーン設計時には「誰に向けた施策なのか」「その人にとって魅力的な景品か」をよく考え、内容と景品の親和性を重視することが大切です。将来の顧客になりうるユーザーとの継続的な関係構築につなげましょう。
キャンペーン景品を考える際に覚えておきたい景表法
景品表示法(景表法)は、消費者が商品やサービスを選ぶ際に、誤解を招くような広告表示や過大な景品提供を規制する法律です。具体的には、消費者が以下のような事態に陥らないよう制定されました。
虚偽の表記に騙されて商品を買ってしまう(不当表示の禁止)
豪華すぎる景品に釣られて、質の悪い商品を買ってしまう(過大な景品類の規制)
規制対象かそうでないかは、実施するキャンペーンが以下のどちらに当てはまるかによって判断できます。
たとえば、Xのフォロー&リポストキャンペーンを実施し、参加条件が「公式アカウントをフォローし、キャンペーンポストをリポストすること」のみの場合は、オープン懸賞に当てはまるため、景表法の規制対象外です。
対して、商品の購入を条件とするマストバイキャンペーンの場合は、クローズド懸賞に当てはまり、景表法の規制対象となります。
▼クローズド懸賞の規制内容
取引額が100円未満の場合:景品額は最大2,000円
取引額が100円以上の場合:景品額は取引額の20倍まで(上限10万円)
総額規制:キャンペーン期間中の売上総額の2%以内
クローズド懸賞にも「一般懸賞」「共同懸賞」「総付景品」の3種類があり、それぞれ景品類の最高額が異なるため、クローズド懸賞に当てはまる場合は事前にしっかりと確認しておきましょう。
さらに詳しく知りたい方は、別記事 「プレゼントキャンペーン担当者が知っておきたい「景品表示法(景表法)」をわかりやすく解説」 にて、景表法の概要をはじめ、景表法の対象となる懸賞の種類、使用できる景品の金額の上限などを解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
キャンペーン景品として活用が増えているデジタルギフト
近年、法人のデジタルギフトの活用が増加しています。帝国データバンクの調査によると、ソーシャルギフト専業5社の売上高合計は、2013年度から2020年度の7年間で7.6倍になもなっています。
元々、徐々に増えていたデジタルギフト需要は、コロナ禍をきっかけとして大幅に増加していることがわかります。
デジタルギフトというと、「電子マネー」や「ポイントへの交換」「スマホで使える商品引換券」などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実際にはそれだけでなく、受け取った後に現物の商品と交換できるタイプなど、さまざまな種類があります。
贈る側にとってのメリットも多く、メールなどで簡単に送信できるため、在庫管理や配送手続きといった手間がかかりません。
さらに、キャンペーンに活用する場合は、インスタントウィン(即時抽選)などの専用ツールを使うことで、応募条件のチェックから抽選、ギフトの配布までの一連の流れを自動化できます。
このように、デジタルギフトとツールを組み合わせれば、キャンペーン実施にかかる負担を大幅に軽減でき、人的コストの削減にもつながります。
デジタルギフトを活用したキャンペーンの事例
では、実際に弊社ギフティのデジタルギフトやツールをご活用いただいた事例を紹介します。どのような人がターゲットの場合、どのようなギフトが選ばれているのかも、ぜひ参考にしてください。
ユーザーエンゲージメント向上のためにデジタルカードを活用
目的 | ユーザーエンゲージメントの向上 |
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主なターゲット層 | ・年代:10~20代 ・男女比:5:5 ・地域:全国 |
ギフトの種類 | デジタルカード |
成果 | 参加上限数を設けることなく、多くのユーザーにプレゼントを配布することができた |
株式会社バンダイナムコオンライン様では、スマートフォンアプリゲーム「アイドリッシュセブン」のユーザーエンゲージメントの向上を目的としたキャンペーンを実施。公式Xで、3種類の「年賀状風デジタルカード」をランダムでプレゼントしました。
デジタルカードは画像としてスマートフォンに保存したり、コンビニでプリントしたりできる仕様です。 「ユーザー還元」を目的としていたため、リポストなどの条件を設定せず、どのユーザーも気軽に参加できるように設計。また、キャンペーンの実施には、ギフティの「X (キャンペーンシステム)」をご利用いただきました。
このキャンペーンは、アプリユーザーに喜んでもらうことが重要であったため、印刷すると絵柄が変わるサプライズを用意し、さらに毎日参加可能にしました。
データの配布にしたことで、多くの方に楽んでいただきつつ、コストを抑えることができました。
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株式会社バンダイナムコオンライン様 - 認知拡大キャンペーン の導入事例 | giftee for Business
クイズ企画の景品として13種類のギフトを活用
目的 | ・行政マガジン『ジチタイワークス』の認知向上 ・創刊5周年を記念した読者への感謝還元 |
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主なターゲット層 | ・年代:20~40代 ・男女比:6:4 ・地域:全国 |
ギフトの種類 | ・giftee Box(※1) ・えらべるPay(※2) ・体験ギフト ・単一ギフト(※3) |
成果 | 約1か月半のクイズ回答期間に対し、自治体職員から2,000件以上の応募があった |
※1:1,000種類以上のラインナップからユーザーが自由に選べるギフト ※2:さまざまなスマホ決済サービスのポイントを自由に選べるギフト ※3:弊社ラインナップの中から企業が1つ指定してお客様に贈る形式のギフト
株式会社ジチタイワークス様では、自治体職員向け行政マガジン「ジチタイワークス」創刊5周年記念として、クイズ企画「ジチワQ」を実施。クイズ正解者の中から抽選で13種類のギフトをプレゼントしました。
クイズの難度には非常にこだわられ、問題を掲載した冊子もポップで楽しい雰囲気になるように心がけたそうです。
また、クイズのブロックごとにテーマを設定しており、賞品もテーマに合ったものを用意しました。
「勘で(噛んで)勝負で賞」:和牛やお米のギフト
「地域色を楽しみま賞」:地域ならではの産品や旬の生鮮品を選べるWEBカタログ
さらに、各賞20名ずつ500円分のデジタルギフトも賞品に入れて当選者数を増やすことで、参加意欲を高めました。
その結果、2,000件を超える応募があり、クイズに参加した方からは「またぜひやってほしい」と好評を得られたそうです。
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アプリのアクティブユーザーの確保のキャンペーンで、モノのギフトを活用
目的 | アプリのアクティブユーザーの確保 |
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主なターゲット層 | ・年代:全年齢 ・男女比:5:5 ・地域:全国 |
ギフトの種類 | ・Nintendo Switch ・Pontaポイント ・PayPayポイント |
成果 | デイリーアクティブユーザーの低減を抑え、目標のアクティブユーザー数確保を達成 |
株式会社Gunosy様では、情報キュレーションアプリ「グノシー」にてアプリのアクティブユーザーの確保を目的として、「グノシーGWプレゼント祭」を開催。アプリ内から期間中毎日抽選に参加することができ、ギフトをプレゼントするキャンペーンを実施しました。
Nintendo Switch:5名様
デジタルギフト「500 Pontaポイント」もしくは「PayPayポイント 500円分」:200名様
ギフティでは、3種類のギフトの調達から抽選システムの提供まで、一気通貫してキャンペーンを支援。ゴールデンウィークの10日間、毎日参加できる抽選にすることで、アプリの新規ダウンロード数の増加と、アクティブユーザーの確保を図りました。
その結果、リソースを削減できたことで、ROIが高いキャンペーンとなったそうです。目標のアクティブユーザー数も確保できました。
さらに、キャンペーン終了後には当選者からSNS上で、感謝のメッセージを頂けたそうで、ユーザーとのコミュニケーション活性、関係の構築につながるキャンペーンとなったことを実感していただけました。
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オープンキャンパス参加促進のキャンペーンでアイスのギフト券を活用
目的 | オープンキャンパスへの参加促進 |
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主なターゲット層 | ・年代:10代 ・男女比:5:5 ・地域:全国 |
ギフトの種類 | サーティワン アイスクリーム ギフト券 |
成果 | ・従来のキャンペーン用ディスプレイ広告のクリック率比は最大8.2倍、自社メディア内でのバナーCTRは前月比3倍強を達成 ・キャンペーン効果が昨対比で120%を達成、リピート率も約10%向上し、広告投資効果が上がった |
株式会社ディスコ様では、運営する総合進学情報サイト「キャリタス進学」から、全国の大学・専門学校のオープンキャンパス参加促進を目的としたキャンペーンを実施。同サイトから参加を申し込み、参加後に感想投稿を行った方に、参加1校につき「サーティワン アイスクリーム500円ギフト券」をプレゼントしました。
その結果、従来のキャンペーン用ディスプレイ広告のクリック率と比較して、サーティワン アイスクリーム ギフト券の画像を使ったディスプレイ広告は最大8.2倍にもなり、同社メディア内でのバナーCTRは、前月比3倍強だったそうです。 認知度が高く、ターゲット層にマッチする商品を採用することで、キャンペーン効果が昨対比で120%を達成、リピート率も約10%向上しました。
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株式会社ディスコ様 - キャリタス進学オープンキャンパス参加応援キャンペーンの導入事例
Xキャンペーンで、3種類のデジタルギフトを活用
目的 | ・新製品の認知拡大 ・ユーザー情報の収集 |
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主なターゲット層 | ・年代:30~50代 ・男女比:5:5 ・地域:全国 |
ギフトの種類 | ・コークオン ドリンクチケット ・ミスタードーナツ ギフトチケット ・えらべるPay |
成果 | ・累計で11万以上リポストを達成 ・多くのフォロワー数を獲得 |
三協立山株式会社 三協アルミ社様では、新製品発売を記念したプレゼントキャンペーンの実施期間に合わせ、Xキャンペーンを実施。公式アカウントをフォローし、対象ポストをリポストした方を対象に、各種デジタルギフトを3か月間毎月1,000名にプレゼントしました。
多くのリポストを獲得して認知拡大を図るために、3か月間の継続したキャンペーンを企画し、そのオペレーション負担が少なくなるように、運用体制を構築しました。
具体的には、ギフティのデジタルギフトと「X (キャンペーンシステム)」をご利用いただき、条件判定・抽選・当選者へのギフト付与を自動化しました。
その結果、キャンペーン期間中に11万件のリポストを達成し、多くのフォロワーを獲得できました。
▼この事例の詳細はこちら
三協立山株式会社 三協アルミ社様 - 新製品発売記念のXキャンペーンの導入事例
キャンペーンで活用される景品のまとめ
本記事では、キャンペーンで活用される景品について解説しました。
キャンペーンの景品として、汎用性が高い金券がよく用いられますが、必ずしも喜ばれるとは限りません。また、キャンペーンと親和性がない景品を選んでしまうと、その後のコミュニケーションにつながらなくなるなど、キャンペーンの効果も低減してしまいます。
そのため、ターゲットは誰なのか、どのようなものが景品なら参加したくなるかを加味して、景品を選ぶことが重要です。
また、デジタルギフトにはさまざまな種類があり、キャンペーンの運用負担も大きく減らせます。ターゲットに適した景品を選ぶことはもちろん、運用面も考えた景品選びを行いましょう。