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2025/01/20

周年祝いで取引先に喜ばれるギフト|シチュエーション別に解説

周年祝いで取引先に喜ばれるギフト|シチュエーション別に解説

「10周年」や「20周年」など、周年を迎える取引先に対して、日頃の感謝の気持ちを伝えることは、より良好な関係を築くうえで非常に大切です。しかし、周年祝いを巡っては「どのようなギフトが適しているのか」や「贈るタイミングなどのマナーに自信がない」といった声を耳にすることも少なくありません

さらに現在、ギフトの選択肢は非常に多様化しています。高級品が最適な場合もあれば、取引先やその従業員のニーズを考慮し、あえてカジュアルで実用的なものを選ぶことで、より喜ばれる場合もあります。

本記事では、周年祝いの基本マナーから、失敗しないギフト選びのコツまで、詳しく解説しています。参考にしてみてください。

周年祝いのマナー

周年祝いは「ただ贈り物をすればいい」というものではなく、相手との関係性に合わせた適切な品物選びやギフトの相場、贈るタイミングなど、独特のマナーが存在します。ついても理解しておく必要があります。

このマナーを十分に理解できていないと思わぬ誤解を招き、「非常識な会社」だと見られてしまう恐れも。そうならないために、どのような点に注意すべきか一緒に見ていきましょう。

適切な金額のものを贈ろう

まず、予算を把握するためにも、周年祝いの贈り物の相場を知っておきましょう。取引先との関係性によって、相場は異なります。

・重要な取引先:30,000円~100,000円 ・通常の取引先:10,000円~30,000円 ・友人など個人的な付き合い:5,000円~10,000円

ただし、上記はあくまでも相場であり、会社の規模や業界などによっても異なります。もし自社の周年祝いをもらったことがある会社であれば、その金額に合わせましょう。

5周年や10周年といった節目の年は、通常よりも高めのものを贈ることもあります。友人に近い関係性であれば、5,000円~10,000円程度でも問題ないケースが多いでしょう。

周年祝いを贈るタイミングは1週間前~当日

周年祝いは、1週間前から当日に贈るのが最も理想的です。この時期は相手も周年を意識しているため、祝福の気持ちがより伝わりやすくなります。特に周年記念パーティや式典が予定されている場合は、その前日までに届くように手配すると、より適切です。

到着が遅れることだけは避けたいポイントです。タイミングを逃してしまうと、せっかくの感謝や祝福の気持ちが十分に伝わらない可能性があります。特にビジネスシーンにおいては、配送の遅延や相手のスケジュールを考慮し、少し早めに準備して贈ることが信頼感の醸成にもつながります。

物を贈る場合は、水引選びや熨斗の表書きは適切に

物を贈る場合にマナーとして重要なのが、水引(みずひき)や熨斗(のし)です。

周年祝いの場合は、蝶結びや花結びの水引を用います。これらの水引は、簡単にほどいて結び直せることから、「繰り返しあっても喜ばしい出来事」に適しているとされています。水引の色は、紅白や金銀を選ぶと良いでしょう。

また、周年祝いは慶事にあたるため、熨斗を必ず付けるのが基本です。熨斗の表書きには、上段に以下のような文言を記載します。

・「御祝」 ・「創立〇〇年御祝」 ・「祝〇周年」 ・「御創立〇周年御祝」

下段の名入れは、贈り主の名前を記載します。個人で贈るのであれば自分の名前を、会社として贈る場合には会社名のみ、もしくは会社名と代表者名を記載すると良いでしょう。

赤一色の贈り物はNG

周年祝いに物を贈る際には、赤一色の贈り物は避けましょう。赤色が「赤字」や「火事」を連想させるからです。ただし、赤のほかに別の色が使われていれば問題ありません。

また、胡蝶蘭などの花を贈る場合も、赤い花びらのものは避けましょう。

取引先への周年祝いに人気の贈り物

有料素材

ここまで、周年祝いの贈り物のマナーについて解説しましたが、実際にどのような贈り物が人気なのか見ていきましょう。

人気の贈り物には、以下のような種類があります。

・花・観葉植物・バルーン ・お菓子・ドリンク ・お酒

では、それぞれ周年祝いの贈り物としてどのように活用されているかを解説します。

王道の「花・観葉植物・バルーン」

花・観葉植物・バルーンは、周年祝いとして長年活用されてきた、王道と呼べる贈り物です。特に飲食店などの店舗に贈ると、店先に飾ってお祝いの雰囲気を出しやすいためおすすめです。

花を贈るなら、胡蝶蘭やポトスなどが定番です。バルーンを贈る場合は、贈り先の雰囲気に合わせて色や形状などを選ぶといいでしょう。

観葉植物を贈る場合は、花と違ってその後も育てる必要があるため、置くスペースの有無を把握しておく必要があります。もし観葉植物を贈りたい場合は、あらかじめ先方に相談するのもひとつの手です。

これらを贈る場合は立て札やメッセージカードを添えましょう。

従業員に喜ばれる「お菓子・ドリンク」

個人的に親しい取引先の場合は、高額な贈り物をすると気を遣わせてしまう可能性があります。そのような場合には、お菓子やドリンクの詰め合わせなどを贈るのもおすすめです。

また、華やかさを演出するために、お花やバルーンと組み合わせて贈るといったケースもあります。

たとえば、個包装のお菓子、缶ジュース、コーヒーのドリップパックの詰め合わせなどは、贈り先の会社の従業員でシェアしやすく、喜ばれるでしょう。

祝いの席(イベント)に合わせるなら「お酒」

お酒はお祝いの席でも振舞われることが多いため、周年祝いにも適しています。特に、贈り先がお酒好きなら、より喜ばれるでしょう。

ただし、お酒には好みがあるため、どのようなお酒を好んでいるかを確認することが重要です。日本酒やワイン、ビール、ウイスキーなど、先方の好みに合わせたギフトにすることで、喜ばれる可能性が高まります。

また、贈り物にお祝いメッセージを添えたり、ボトルに名入れができるサービスを利用したりすれば、さらに周年祝いにふさわしい特別感を演出することができるでしょう。


▼最近では「デジタルギフト」という選択肢も

先方が現代的な価値観や柔軟な考え方をする企業であれば、デジタルギフトを周年祝いのプレゼントにするのもおすすめです。

「デジタルギフト=安価なギフト」と思われがちですが、実際には5,000円~10,000円程度のものから、重要な取引先向けの10万円以上の高額ギフトまで、幅広い選択肢があります。たとえば、電子マネーやポイント、商品引換券は手軽な価格帯ですが、体験ギフトは比較的高価で特別感があります。このように、受け取った人が自由に好きなギフトを選べる点がデジタルギフトの魅力です。

体験ギフトのイメージ

デジタルギフトについて、下記記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

デジタルギフトとは?種類・活用例や人気のデジタルギフトサービスを紹介


【シチュエーション別】周年祝いの品を選ぶポイント

周年祝いのギフトといっても、形式を重んじた高級感あるギフトが良い場合もあれば、温かみが感じられる実用的なものや、会社の成長を祝うような品が良い場合もあります。

そこで、シチュエーション別に周年祝いの品を選ぶポイントを見ていきましょう。

パターン1.大企業や重要な取引先の場合

大企業や重要な取引先には、格式を感じさせる高級感のあるギフトがおすすめです。こうした企業は、礼儀や伝統を特に重視していることが多いです。そのため、贈り物もより重厚感のあるものを選ぶと良いでしょう

一方で、安価に見えるものやカジュアルすぎるギフトを贈ってしまうと先方に「軽んじられた」と誤解される恐れがあります。そのため、そうした贈り物は避けた方が無難です。

▼注意点 ・品物の選定においては、信頼のおけるブランドの商品から相手の企業文化に合ったものを選ぶ ・贈るタイミングやメッセージカードの文面に失礼がないようビジネスマナーに配慮する ・カジュアルすぎるギフトや価格が安すぎるものは避ける

パターン2.慣れ親しんだ友人のような取引先の場合

長年の取引で信頼関係が築かれている取引先であれば、形式ばった贈り物よりも、相手に親しみを感じさせる実用的で温かみのあるギフトが喜ばれるでしょう。この場合、あまり堅苦しくなく、カジュアルながらも心のこもった品を選ぶことが重要です

特に、普段のやり取りの中で相手の趣味やライフスタイルをある程度把握している場合、その情報を活かして選ぶと、相手に「気が利いている」と思わせることができます。たとえば、お菓子やドリンク、趣味に関連した小物などが良い例です。相手が好きな甘いものやお酒、健康志向であればオーガニックな食品やヘルシーなスナック、おしゃれなコーヒーセットなどは、実用性もありつつ、相手に対する気遣いが伝わりやすいです。

ただし、仲が良いからと言ってあまりにも気軽すぎるギフトを贈ることは避けましょう。ビジネスシーンでは、たとえ親しい関係であっても、最低限のマナーや相手へのリスペクトを忘れないことが大切です。過度に個人的すぎるアイテムや安価に見えるギフトは避け、贈る相手の立場にふさわしい、適度にフォーマルで心のこもった品を選ぶことが重要です

▼注意点 ・相手の趣味や嗜好を事前にリサーチし、ビジネスに役立ちそうなアイテムや相手のライフスタイルに合ったギフトを選ぶ ・親しい関係であっても、あまりにも気軽すぎるギフトは避け、失礼にあたらないよう、品物選びのバランスを取る

パターン3.中小企業やスタートアップの場合

中小企業やスタートアップに贈るギフトは、企業が成長過程にあることを踏まえて、「成長を応援する気持ち」を表現するものが喜ばれます。成長段階にある企業は資源が限られている場合が多いため、実用的でコストパフォーマンスの良い品物が適しています。高価でなくとも、相手の役に立つアイテムを選ぶことで、感謝の気持ちや応援の意図がしっかりと伝わります。

特に記念品としての意味を持たせつつも、日常的に使える品物を選ぶことが重要です。たとえば、オフィスで役立つ文房具や、スタッフが共有できる食品など、取引先の企業で使いやすい「消えもの」を贈ることが一つの方法です。消えものは無駄にならず、相手に負担をかけずに受け入れられやすいからです。

また、相手先企業の従業員に好きなタイミングで贈り物を楽しんでもらいたい場合、デジタルギフトのように自由に交換できるものも良い選択です。こうしたギフトなら、消費期限などを気にせず、受け取った人は自身が欲しいタイミングで商品と交換できるので便利でしょう。

▼注意点 ・相手先企業の成長を応援する、という気持ちを込めて実用的なものを選ぶと良い ・相手が気を使わずに受け取れるような品(たとえば、文房具や食品など)を選ぶ

パターン4.店舗ビジネスの場合

店舗ビジネスにおいては、店内で飾れるアイテムや、顧客に配布できる実用的なギフトが特に効果的です。特に店舗のブランドイメージに合った贈り物を選ぶことで、取引先との関係がさらに深まります。

また、店舗で使用されるギフトは、顧客の目を引くビジュアルのものが良いでしょう。贈り物が店舗の雰囲気やブランドイメージに合ったものであれば、ギフトそのものが広告のような役割を果たし、顧客の記憶に残りやすくなります。たとえば、カフェであればナチュラルなデザインや温かみのあるアイテム、アパレルショップであればモダンで洗練されたデザインのアイテムなどが適しています。

▼注意点 ・店舗の雰囲気に合ったギフトを選ぶ ・店舗のブランドイメージを引き立てるデザインやカラーを意識する ・賑わいを演出できるような見栄えの良さを重視する

周年祝いのマナーに関するまとめ

本記事では、周年祝いの贈り物のマナーやどのような品を贈るべきかについて解説しました。最後にまとめをご覧ください。

▼周年祝いの贈り物の相場 重要な取引先:30,000円~100,000円 通常の取引先:10,000円~30,000円 友人など個人的な付き合い:5,000円~10,000円

▼周年祝いの贈り物のマナー 【贈るタイミング】 1週間前~当日に届くように贈る

【水引・熨斗の表書き】 ・紅白か金銀の蝶結び・花結びの水引を選ぶ ・熨斗の上部は「御祝い」「創立〇〇年御祝」など

【贈ってはいけないもの】 ・赤一色のもの ・赤い花びらの花

▼周年祝いに人気の贈り物 ・花・観葉植物・バルーン ・お菓子・ドリンク ・お酒

周年祝いは取引先との良好な関係性を維持、深めるために、重要なイベントです。ただし、マナーマナーを守らないと誤解を招き、「非常識な会社」と見られてしまう恐れもあります。適切な品を選び、マナーを守って贈ることが大切です。

また、ギフトの形式もさまざまで、高級感のある品が求められる場合もあれば、温かみのある実用的なものや、会社の成長を祝う品が適している場合もあります。ぜひ、取引先にふさわしいギフトを贈る際の参考にしてみてください。

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