Amazonギフトカード eメールタイプの完全ガイド|法人での効果的な活用方法と注意点

Amazonギフトカード(eメールタイプ)は、メールで直接配布できるデジタルギフトカードです。
一方で、キャンペーンの景品や社内インセンティブなど、法人で利用する場合には、税務処理や法的な留意点、セキュリティ面など、個人利用とは異なる配慮が必要であり、仕組みや注意点が分からず悩む担当者も少なくありません。
本記事では、Amazonギフトカード(eメールタイプ)の基本的な仕組みなどを解説。ぜひ参考にしてみてください。
キャンペーン運用のギフトを探している担当者様へ
もし現在、このようなお困りごとがありましたら、ぜひとも「ギフトマーケティングの基本」をお読みください。
・Amazonギフトカードが施策に適しているのかわからない ・相手が本当に欲しいものが分からない ・ギフトの発行や管理、運用の手間をなるべく削減したい
本資料では、インセンティブ施策の変遷から、ギフトマーケティングの事例、これから主流となるであろう施策などをご覧いただくことができます。導入実績50,000件を超えるgiftee for Businessが監修しております。
Amazonギフトカードのeメールタイプとは
Amazonギフトカード(eメールタイプ)とは、メールで直接配布できるデジタルギフトカードです。おさえておくべきポイントは以下の通りです。
基本的な仕組みと受け取り方法
他タイプとの違いと法人利用のメリット
3つの購入チャネルと選択基準
ギフトカードの4つのタイプと特徴
基本的な仕組みと受け取り方法を押さえた上で、他のタイプとの違いを理解し、法人利用における選択肢について詳しく解説します。
基本的な仕組みと受け取り方法
Amazonギフトカード(eメールタイプ)は、購入時に指定したメールアドレス宛にギフトカードの情報が送信される仕組みのデジタルギフトです。物理的なカードや郵送は不要で、購入完了後すぐに相手へ届けられるため、スピーディーな配布が実現できます。
受け取る側は、メールに記載されたギフトコードをAmazonアカウントに登録するだけで利用を開始できます。コードはメール本文に明記されており、特別なアプリやソフトの準備は必要ありません。
有効期限が購入日から10年間と長く設定されている点も大きな特長。受け取った人は急いで使う必要がなく、自分のタイミングでAmazonでの買い物に利用できます。
また、残高は1円単位で管理され、複数回にわたって活用できるのもメリットといえるでしょう。
他タイプとの違いと法人利用のメリット
Amazonギフトカード(eメールタイプ)は、カードタイプや印刷タイプと異なり、配送や在庫管理が不要で、発行から配布までをすべてオンラインで完結できるのがメリットです。物理的なギフトを伴わないため、手間やコストを削減できる点が魅力といえます。
さらに、法人で利用する場合、従業員へのインセンティブやキャンペーン施策にも活用可能です。配布先のメールアドレスさえ分かれば即日対応でき、大量配布にも柔軟に対応できるため、短期間で効果を出したい施策に適しています。
3つの購入チャネルと選択基準
Amazonギフトカードを法人で利用する際には、購入チャネルによって大きく3つの選択肢があります。
一般向けAmazonサイト(小規模・試験導入向け)
Amazonビジネス(中規模法人向け)
Amazonインセンティブ(大規模法人向け)
施策の規模や必要な機能に応じて、最適なチャネルを選択しましょう。それぞれの違いを解説します。
一般向けAmazonサイト(小規模・試験導入向け)
一般向けAmazonサイトは、本来、個人利用を前提としたチャネルですが、少量であれば法人でも購入可能です。15円から導入でき、画面操作もシンプルなため、個人と同じ感覚で利用できます。試験的に導入したい企業に向いているでしょう。
ただし、請求書払いができない、一括送信は999通/月まで、管理レポートが用意されていないといった制約があります。
Amazonビジネス(中規模法人向け)
Amazonビジネス(中規模法人向け)は、中規模の施策での利用に適したチャネルです。請求書払いに対応しており、承認フローやユーザー権限管理、CSVによる一括発行、部門別のレポート出力など法人向け機能を備えています。
利用規模は月100万円〜1,000万円程度を想定しているので、本格的な法人運用に適した選択肢といえるでしょう。
Amazonインセンティブ(大規模法人向け)
Amazonインセンティブ(大規模法人向け)は、年間1,000万円以上の利用を想定した大規模法人専用のソリューションです。
API連携による自動配布や、専用ポータルでの一元管理、専任サポートなどを提供。エンタープライズ企業の重要なインセンティブ施策を支える仕組みが整っています。
ギフトカードの4つのタイプと特徴
Amazonのギフトカードは、主に4つのタイプがあります。
eメールタイプ
カードタイプ
チャージタイプ
コードタイプ
それぞれの特徴をみていきましょう。
eメールタイプ:即時配布とリモート対応
eメールタイプは、受け取る人のメールアドレスに直接ギフトコードを送信でき、即時配布が可能です。たとえば、離れた拠点の従業員にも瞬時に届けられます。
金額は15円から20万円まで1円単位で設定でき、メッセージやデザインのカスタマイズにも対応。さらに、配布作業の自動化や配信ログの取得、送信失敗時の再送機能によって確実に配布できます。
カードタイプ:セレモニー性と高級感
カードタイプは、物理のカードを配布する形式で、手渡しでの利用に適しています。表彰式や入社式などセレモニー性を重視する場面で効果的です。
チャージタイプ:継続的な福利厚生
チャージタイプは、既存のAmazonアカウントに直接チャージする方式で、15円から30万円まで設定可能です。
定期的なインセンティブや福利厚生制度などに適しています。
コードタイプ:システム連携と一括管理
コードタイプは、メールやチャットツールで配布できるシンプルな形式です。CSVファイルによる一括発行に対応しており、大量配布を効率的に行えます。
よくあるトラブルと対処法
Amazonギフトカード eメールタイプを法人で運用する際には、購入・配布から利用までの各段階でトラブルが発生することがあります。
代表的なよくあるトラブルと対処法は、以下の通りです。
「届かない」「買えない」場合の対処法
ギフトコード利用時のトラブル対応
「届かない」「買えない」場合の対処法
Amazonギフトカード(eメールタイプ)で最も多いトラブルは、購入したギフトカードが受け取った人のメールボックスに届かないケースです。まずは迷惑メールフォルダやプロモーションフォルダを確認してもらいましょう。
企業のメールセキュリティ設定によっては、外部からのメールが自動的にブロックされることもあります。特に法人アドレス宛に送信する場合は、事前に先方にAmazon関連ドメインを許可するよう、設定しておいてもらうことをおすすめします。
購入時にエラーが発生して買えない場合、原因の多くは支払い方法やアカウント制限、入力不備です。クレジットカードの有効期限切れや限度額超過、メールアドレスの誤入力などが頻出するため、購入前の確認作業をマニュアル化しておくとよいでしょう。
メールアドレスの入力ミスにより誤った宛先に送信した場合は、Amazonカスタマーサービスに相談することで対応してもらえることもあります。
ただし基本的には再購入が必要になるため、入力時の確認を徹底することが不可欠です。
ギフトコード利用時のトラブル対応
受け取った人がギフトコードを利用する際に多いトラブルとして、「既に使用済み」「無効なコード」「技術的エラー」などが挙げられます。
このようなエラーが表示された場合は、まずは入力内容を正しく確認してもらうようにしましょう。
ギフトコードは大文字・小文字を区別し、「0(ゼロ)」と「O(オー)」、「1(イチ)」と「l(エル)」など紛らわしい文字が含まれます。誤入力防止のため、コピー&ペーストを推奨するとよいでしょう。
システムエラーが疑われる場合は、時間をおいて再試行するか、Amazonカスタマーサービスに問い合わせることで解決できるケースが多いです。法人での利用では、トラブル対応の担当窓口を明確にしておき、受け取った人からの問い合わせに迅速に対応できる体制を整えておきましょう。
また、ギフトコードの有効期限切れによるトラブルもまれに発生します。有効期限は購入日から10年と長期に設定されていますが、購入履歴と利用状況を定期的に確認し、リマインダーを設定するなど受け取った人の利用を促すことも検討してください。
法人利用での注意点と活用方法
法人でAmazonギフトカード(eメールタイプ)を活用する際には、法的コンプライアンスへの配慮が不可欠です。
この章では、リスク管理のポイントから効果的な活用事例まで、法人担当者が押さえるべき重要な要素を解説します。
法律上の注意点とコンプライアンス対策
法人がAmazonギフトカード(eメールタイプ)を導入する場合、関連法にも注意を払う必要があります。
関連法の一つである「景品表示法」の観点では、消費者向けキャンペーンでAmazonギフトカードを景品として提供する場合、景品類の価額制限を守らなければいけません。
たとえば、商品・サービスの利用者に対して、くじ等の偶然性や特定行為(競技の優劣など)によって景品類をプレゼントする「一般懸賞」においては、取引価額が5,000円未満の場合、取引価額の20倍、5,000円以上の場合、10万円が最高額になります。
こうした景品表示法についての詳細は、以下の関連記事でご確認いただけます。ぜひあわせてご参照ください。
また、個人情報保護法の観点からは、ギフトカード配布のために収集したメールアドレスやその他の個人情報の取り扱いに注意が必要です。利用目的の明示、適切な管理体制の構築、第三者提供の制限などを遵守し、プライバシーポリシーに配布目的を明記することが求められます。
効果的な活用事例と運用のコツ
法人でのAmazonギフトカード(eメールタイプ)の活用事例は幅広く、従業員のモチベーション向上、営業インセンティブ、 顧客へのキャンペーンなど多岐にわたります。
効果的な活用事例を紹介します。
従業員向けインセンティブ
業績達成や資格取得、提案採用といった成果に対して即座に配布できる点が大きな利点です。タイムリーな評価・報酬システムを構築でき、従業員のエンゲージメントを高める効果が期待できます。金額設定は成果の規模に応じて段階化し、透明性の高い評価基準とあわせて運用することで、モチベーション向上につながります。
顧客向けキャンペーン
商品購入特典やアンケート回答の謝礼、紹介キャンペーンなどに活用することで、顧客体験の質を高められます。デジタルノベルティならではの強みを活かし、リアルタイムでの特典提供や、顧客データベースと連携した自動配布システムの整備も可能です。
キャンペーン・インセンティブでの活用ポイント
活用の成否を分けるのは、配布タイミングと配布方法の最適化です。Amazonギフトカード(eメールタイプ)は即時配布が可能なため、顧客の購買行動や従業員の成果達成と同時に特典を届ければ、心理的満足度と記憶への定着度を高められます。
配布時のメッセージ設定も欠かせません。単にギフトコードを送るだけではなく、その特典が提供される理由や会社からの感謝、今後への期待などを添えることで、受け取った人の満足度向上につながります。
効果測定の観点では、配布コストに対する成果を定量的に評価する仕組みを持つことが重要です。従業員の業績向上率、顧客の再購入率、紹介率といったKPIを設定し、継続的に分析・改善を行うことで、より効果的な活用方法を導き出せます。
以下の関連記事では、ギフトマーケティングを効果的に運用するためのポイントを解説しています。あわせてご参照ください。
まとめ|Amazonギフトカード eメールタイプで効率的なギフト配布を実現
Amazonギフトカード(eメールタイプ)は、世界最大級のECサイトAmazonで利用できるため、幅広いユーザーや社員に喜ばれるギフトカードです。さらに、Amazon Prime会員向けの特典など、Amazon関連のさまざまなサービスの購入・利用にも使えたりと、このeメールタイプはオンライン完結型のため、テレワークやデジタル化が進む現代のライフスタイルにマッチしていると言えるでしょう。
オンライン完結型のデジタルギフト。この即時性と効率性を最大限に活かし、自社のキャンペーンやインセンティブ施策の成功にぜひつなげていただけると幸いです。