オンライン周年祭のインセンティブにデジタルギフトを利用。参加者増&社内コミュニケーションの活性化を図る
株式会社アシストは、コンピューターのパッケージソフトの販売と導入・活用のサポートを行っている老舗IT企業で、全社をあげてお客様をサポートし、社内外に「愉快」な関係を生み出す「超サポ愉快カンパニー」を企業ビジョンに掲げています。
同社は、2022年に創立50周年を迎えた記念に、日本全国の支社・営業所をあげて「愉快祭」と銘打ったオンラインイベントを開催。実施した内容は、社員同士で日頃の感謝を伝え合う文化祭、全国の社員が歩数を競い合う体育祭の2本立てで、参加者への賞品としてgiftee Boxを活用しました。
そこで「愉快祭」の狙い、そしてgiftee Boxの活用法と効果について、プロジェクトメンバーの仲谷靖洋さん、石井雄輔さん、山下和敏さん、種本美穂さんにお話をうかがいました。
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大規模オンラインイベントを2本同時進行
「愉快祭」は、オンラインでの文化祭と体育祭の2本立てという、非常にユニークなイベントだと思います。まず「愉快祭」を実施した経緯を教えてください。
仲谷 靖洋さん 経営企画本部 広報・人事部 広報課 課長。広報課長として通常の広報活動に取り組むほか、顧客とのコミュニケーション実現のためにサロンやコミュニティの運営に携わる。50周年記念プロジェクト全体のリーダーとして「愉快祭」など各種イベントを取りまとめた。
仲谷さん:時系列でいうと「愉快祭」の前に、そのもとになる「みんなの宣言」という取り組みがありました。弊社にはもともとサロンやコミュニティといった人同士のつながりを大切にする文化があります。それで昨年、設立50周年を記念して皆が集まれるような行事を検討したのですが、コロナ禍でもあり、リアルなイベントの開催は現実的ではありません。それでも全社員が一体感を持てるようにと実施したのが、各社員がやってみたいことや会社に対して思うことをオンラインで発信する「みんなの宣言」です。
石井 雄輔さん 西日本支社 営業統括部 営業戦略企画部 課長。西日本市場でのマーケティングを担当。50周年記念プロジェクトでは、「愉快祭」全体の統括リーダーを務めた。
石井さん:動きの激しい時代にあって、会社としても変化を起こし、それを乗り越えて行かなければ生き残っていけません。「みんなの宣言」には、社員一人ひとりが、能動的に変化に向けた取り組みを始めるきっかけづくりという狙いもありました。
仲谷さん:そうしたら、結果的に想像以上にたくさんの投稿が集まったんです。そしてその中で多かった内容が社員同士のコミュニケーションの機会を増やしたいというものと、健康増進に関することでした。そこで「これだけの声が集まったのだから、何か具体的な施策にできないか」という議論が進み、2022年9月から12月の3カ月にわたる「愉快祭」の実施となったというわけです。
「みんなの宣言」で浮かんできたふたつの声を文化祭と体育祭という形で実現したのですね。具体的な内容はどのように決められたのでしょう?
山下 和敏さん 東日本営業本部 戦略企画推進室 兼 CX推進室 兼 Bダッシュ委員会 参事。技術職を経て、現在は営業企画のほか新商材のリサーチも担う。「愉快祭」では文化祭のリーダー。
山下さん:私は普段の業務では新製品のリサーチを担当していますが、そのなかで、従業員同士が感謝を伝え合うピアボーナスという仕組みに注目していました。どこかでこれを実施してみたいと思っていたところ、「みんなの宣言」で「コミュニケーションを増やしたい」「ありがとうを伝えたい」という社員の声が多いことを知り「感謝を伝えることはコミュニケーションの促進になるのではないか」と思ったのです。リアルでもオンラインでも、社員同士で助け合う機会は日常的にあります。そこで「感謝」を文化祭のテーマにすることにしました。
種本 美穂さん 東日本営業本部 戦略企画推進室。インサイドセールスで、新規顧客の開拓を担当。「愉快祭」では体育祭のリーダー。
種本さん:体育祭では、密になることがなく、しかし一体感があって健康増進につながる施策を考えた結果、ツールを使い、個人単位とチーム単位という2つのパターンで歩数を競うという内容になりました。単に歩くだけでは面白くないので、オンライン上で名所めぐりのようなイベントも交えながら、楽しく継続できるよう工夫もしています。
ギフティの柔軟な対応が選定のポイント
文化祭、体育祭ともに、優秀者への表彰の副賞として「giftee Box」を活用されました。まずは「giftee Box」を選ばれた理由を教えてください。
石井さん:実は「愉快祭」は、実施の決定から開催まで1カ月しかなく……。プロジェクトメンバーが死にものぐるいで準備を進めてなんとか開催にこぎつけましたが、開会日には、まだ賞品が決まっていないという状態でした。予算は確保してあったので、開会式が終わってから「じゃあ賞品を考えるか」と(笑)。
仲谷さん:賞品を渡すこともコミュニケーションなので、当初はリアルな賞品を用意しようと考えていました。でも、とてもそんな時間はありません。そこで浮かんだのが、リアルなモノを準備する必要のないデジタルギフトでした。ただ我々も実際に利用したことがなかったので、デジタルギフトを扱っている数社に相談するところから始めたのですが、ギフティさんのお話を聞いたときに、これは我々のニーズに合っているのではないかと思ったのです。
石井さん:まず、ギフティさんのメリットと感じたのが柔軟性です。用意されているギフトの種類が豊富で、また賞品の準備について、時間がない中でも、こちらの希望した価格帯のバリエーションの賞品の対応が可能でした。 あと、今回は社内向けイベントだったので、ギフトにも「アシストらしさ」を出したいと思っていたところ、オリジナルデザインをカスタマイズできるデジタルギフトカードを作成できたので、メッセージとともに設計しました。
種本さん:giftee Boxは、自分の好きな賞品を選べるのが強みだと感じました。仲谷はカニが好きらしく『賞品はカニとビールがいい』と言い続けていましたが(笑)、giftee Boxなら、カニでも何でも、ギフトを受け取った人が商品ラインナップの中からほしいものを選べます。この自由度の高さは、もらう人にとって大きな魅力だと感じました。 モノのギフトだと住所を都度聞く必要がありますが、その手間がなかったのも運営側としては良かったです。
先に「賞品を渡すこともコミュニケーション」というお話がありました。デジタルギフトの場合、その点はいかがだったでしょう?
仲谷さん:デジタルギフトだと、逆にコミュニケーションが促進される点もあるように思います。本格的な導入前に、試用のギフトを石井と私で使ってみたんですが、お互いに「何と交換したの?」といった具合で、相手が何に使ったのが気になってしまって(笑)。これはいいコミュニケーションになると思いました。 現金のインセンティブで社員に還元するかという議論もあったのですが、仮に金額は小さくとも、会話のネタになることが我々にとっては大事だったので、ギフティを使うことになりました。
「感謝の言葉」「歩いた歩数」……さまざまな方法でインセンティブを付与
賞品は、どのように社員の皆さんに渡されたのですか?
山下さん:文化祭では、感謝の気持ちを誰かに伝える際に、メッセージと合わせてポイントを送れるサービスを利用しました。そして参加者全員がそのやりとりを見ることができて、自分が共感すれば、感謝した人・された人に拍手のスタンプを押して気持ちを表し、さらに追加のポイントも送れます。獲得ポイントや拍手の数に応じて表彰していたのですが、それ以外にも、参加へのモチベーションが高まるよう、より多くの人が何かしらの賞を受け取れるように工夫していました。
種本さん:体育祭の場合は「歩数」という数値なので、順位付けは比較的明確に出来たのですが、中にはすごい社員が何人かいて……。
仲谷さん:「レジェンド」?
石井さん:そうそう、朝8時の段階で、もう2万歩に到達していたり。2万歩って、朝から晩までテーマパークで遊び続けると達成できる歩数らしいんですが、いったい朝から何をしているのかという社員が何人かいました(笑)。
種本さん:その方たちがすごすぎて、他の社員が戦意喪失してしまうので、公式に「レジェンドとして認定されたら、その後はレジェンドと一般参加者とを分けて表彰する」ということにしました(笑)。
石井さん:いずれにせよ、「愉快祭」に参加してもらうのが目的で「giftee Box」を用意していたので、参加した社員にはなるべく何かしらの賞を渡せるようにしていました。山下の話にもありましたが、こちらから適宜選ぶ「えらばれし賞」、何にも該当しなかった人には参加賞を贈ったりという具合です。最終的には、人数で言えば850人ほど、体育祭と文化祭の両方で賞をもらっている人もいるので、延べ900件くらいの賞を渡すことができました。
デジタルギフトならではのリアルタイム性・喜びも
giftee Boxを受け取った社員の皆さんの反応はいかがでしたか?
石井さん:圧倒的に好意的な意見が多かったですね。デジタルなので、表彰されると同時にインセンティブを受け取れるというのも喜ばれました。今回の「愉快祭」のように、1,000人に近い参加者が全国に散らばっている場合、リアルな賞品を表彰に合わせてその場で進呈するというのは、とても無理です。
また今回、350円分という少額のgiftee Boxも用意していました。インセンティブとして、現金で350円をもらっても正直微妙だと思いますが、これがデジタルギフトという形になると、自分で選べる楽しみもあいまって喜ばれていました。
種本さん:なかには、文化祭の賞品で5,000円分のgiftee Boxを2回もらった社員もいたのですが、その方は「自分に感謝の言葉を送ってくれた社員にお礼をしたいから」と、もらったgiftee Boxを相手へのプレゼントに交換しようとしていました。文化祭のコンセプトが「ありがとうの輪」だったんですが、まさにそれが広がっていて「いい会社だなぁ」と感動しましたね(笑)。
オリジナルBoxで自分たちのギフトを提供したい
多くの方にgiftee Boxはご満足いただけたようですね。では今後、ギフティと進めていきたい取り組みなどがあれば教えてください。
仲谷さん:今回の施策でギフティさんの仕組みは理解できたので、今度は賞品の渡し方を工夫してうまく企画の中に盛り込み、もっと盛り上げる仕掛けをつくりたいと思います。あと、個人的にはgiftee Boxではなく、賞品として個人が選んだギフトが入っている「仲谷Box」のようなものが作れたら面白いなと思います。どれだけの方に選んでもらえるかわかりませんが(笑)。
種本さん:私も、イベントを盛り上げる起爆剤として、次回はデジタルギフトをもっとうまく使いたいですね。後半になるにつれてギフトが豪華なものになっていく仕組みをつくれば「これをもらえるなら参加する!」という人が増えるのではないかと思います。
山下さん:私は業務で外部のお客様へアンケートをお願いすることもあるのですが、その御礼としてギフティを活用しても面白いかもと考えています。例えば「アシストBox」のようなものをつくり、それを開けると社員や役員の顔を見ることができて、お客様には、その社員がセレクトした商品を選んでいただけるという仕組みです。それによって、単にお礼としてギフトカードや金券をお送りするだけではなく、御礼の気持ちや、ギフトを選んだストーリーも添えてお届けすることができると感じています。
石井さん:今回のような社内のクローズドなイベントであれば、他の人が選んだギフトがわかるようになっていると面白いと思います。自分がまったく気がつかなかったものを選んでいる人がいたり、毎回同じものを選んでいる人がいたりと、それをきっかけにコミュニケーションが始まるかもしれません。また今回の件で、盛り上がっているときに瞬時に渡せるデジタルギフトは、受け取る側にも喜んでもらえることがわかりました。この特性を生かして、社内イベントや他の用途でも、もっとギフティを利用していきたいと考えています。