社内表彰の景品、どう選ぶ?予算相場からおすすめのギフトまで徹底解説

社内表彰制度の導入や改善を検討する際、多くの担当者が頭を悩ませるのが「限られた予算でいかに魅力的な表彰制度にできるか」という点です。そこで重要なのが、贈る「景品」です。
本記事では、社内表彰において効果を高める景品の選び方や予算設定の考え方をはじめ、従業員に喜ばれるおすすめのギフトまで詳しく解説します。加えて、従来の物理的な景品に加え、近年注目を集めるデジタルギフトの活用法についても具体的にご紹介します。
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社内表彰における景品の重要性
社内表彰制度とは、従業員の業績や貢献を称え、感謝の気持ちを伝える仕組みです。その中で、実際に表彰された従業員に贈られる「景品」は、表彰という従業員体験の質を高める上で欠かせない要素といえるでしょう。
この景品を適切に選定することで、従業員のモチベーション向上と組織文化の醸成を同時に実現できるでしょう。
まずは、表彰制度の目的と景品が果たす心理的役割について解説します。
社内表彰制度の目的と効果
社内表彰制度は、従業員の成果や貢献を公式に認める仕組みです。主な目的は、優秀な従業員の努力を可視化し、組織全体のモチベーションを高めることにあります。
表彰制度が組織にもたらす主な効果は以下の通りです。
従業員のモチベーション向上
- 承認欲求を満たし、内発的動機を高める
- 「頑張れば認められる」という期待感を醸成する
- 金銭以外の報酬として満足度を高める
組織文化の醸成
- 企業の価値観や目指すべき行動を明示する
- 評価基準を通じて組織の方向性を共有する
- 継続的な表彰により、企業文化を強化する
これらの効果により、社内表彰制度は単なる儀礼ではなく、企業経営において重要なメリットをもたらすものとなるでしょう。
社内表彰の景品がもたらす効果
表彰の景品は、単なる記念品にとどまりません。選ぶ景品次第で、表彰の印象や記憶の残り方は大きく変わります。
たとえば、表彰者にとって本当に魅力的な景品を贈れば、「自分の努力がきちんと認められた」という実感が深まり、自己肯定感の向上につながります。
さらに、特別感や実用性を兼ね備えた景品は、手にするたびに表彰の記憶を呼び起こし、記憶に残る従業員体験として、帰属意識の醸成や企業へのエンゲージメント向上に寄与します。
社内表彰の景品の種類
社内表彰の景品は、大きく3つのカテゴリに分けられ、それぞれに特徴とメリットがあります。最適なものを選ぶためにも、まずはどういった種類のものがあるかを理解することが重要です。主なカテゴリは以下の通りです。
- 金券・ポイント系
- 体験・サービス系
- 記念品・実用品系
金券・ポイント系
金券・ポイント系の景品は、受賞者が自由に使える便利さが魅力です。商品券やギフトカード、電子マネーなどがあり、年齢や性別、趣味を問わず喜ばれるでしょう。
特に金券・ポイント系も含まれる「デジタルギフト」は配布や管理の手間が少ない点が大きなメリットです。
体験・サービス系
体験・サービス系の景品は、「モノ」ではなく「体験」を提供できる点が特徴です。旅行券やレストランの食事券、スパやエステの利用券などがあり、記憶に残りやすく受賞者の満足度も高まります。
家族と一緒に楽しめる内容のものを選べば、従業員の家族からの好感も得られるでしょう。
記念品・実用品系
記念品・実用品系の景品は、形として残る点に価値があります。会社のロゴ入りのグッズや高級文具、電化製品などが代表的で、ブランド力のある商品や長く使える実用品は人気です。
ただし、個人の好みに左右されやすいため、複数の選択肢を用意するか、多くの人に受け入れられる商品を選ぶ工夫が必要です。
社内表彰の景品を選ぶ3つのポイント
社内表彰の景品を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
- 受賞者の属性に応じて選ぶ
- 表彰のレベルごとに異なる景品にする
- 企業文化との整合性を鑑みる
受賞者の属性に応じて選ぶ
若手従業員には最新のデジタルガジェットや体験型ギフトが人気です。ベテラン従業員には高級食材や伝統工芸品が喜ばれる傾向にあります。
従業員構成が多様な場合は、複数の選択肢を用意するか、金券類のように汎用性の高い景品を選ぶのが安心です。
表彰のレベルごとに異なる景品にする
表彰は、月間・四半期・年間といったタイミングに応じて、景品のレベルを段階的に設定するのが効果的です。表彰頻度と予算のバランスを踏まえ、継続的な制度にしましょう。
また、同じレベルの表彰では景品の価値を統一させ、公平性を確保する工夫も重要です。
企業文化との整合性を鑑みる
景品は、企業の価値観やブランドイメージと調和しているのが理想です。
たとえば環境意識の高い企業であればサステナブルな商品を、国際的に活動する企業であれば文化的な配慮を取り入れた商品を選ぶとよいでしょう。
こうした配慮により、表彰制度全体の一貫性が高まり、企業姿勢を従業員に伝える機会にもつながります。
社内表彰の景品の予算相場と設定基準
表彰制度を継続的に運用するためには、適切な予算設定が欠かせません。予算が少なすぎれば表彰の価値が薄れ、多すぎれば制度の持続可能性が損なわれます。
ここでは、表彰の各レベルの具体的な予算相場と、景品例などを解説します。
表彰レベル別予算相場
社内表彰の景品予算は、表彰の重要度や実施頻度に応じて決まります。
適切に設定することで、従業員の満足度向上と制度の持続性を両立できるでしょう。
表彰レベル | 予算相場 | 実施頻度 | 景品例 |
---|---|---|---|
月間MVP表彰 | 1万円〜3万円 | 月1回 | 高級レストランの食事券、ブランドの小物など |
四半期表彰 | 3万円〜10万円 | 年4回 | 高級家電、旅行券、ハイブランドの商品券など |
年間表彰 | 10万円〜30万円 | 年1回 | 海外旅行券、高級時計、最新の電子機器など |
月間MVP表彰(1万円〜3万円)
月次で選出される優秀従業員への表彰では、1万円〜3万円程度の景品が一般的です。
この価格帯なら高級レストランの食事券、ブランドの小物、人気のギフトカードなどがよく選ばれます。
四半期表彰(3万円〜10万円)
四半期ごとの表彰では、月間MVP表彰よりも高額な景品の方がマッチしているでしょう。
3万円〜10万円の予算があれば、高級家電や旅行券、ハイブランドの商品券といった特別感のある景品が用意できます。
年間表彰(10万円〜30万円)
年間を通じて最も優れた成果を収めた従業員への表彰では、10万円を超える高額景品も検討してみるのも良いでしょう。
海外旅行券や高級時計、最新の電子機器などを用意することで、表彰を通じた従業員体験をより豊かなものにできます。
社内表彰の景品におすすめのギフト
実際にどのような景品が従業員に喜ばれるのか、具体的な商品例を知りたい担当者も多いはず。そこで特に人気の高い景品をカテゴリ別に紹介します。
金券・ポイント系
金券・ポイント系の景品は、汎用性が高く幅広い層に人気があります。年齢や性別、趣味に左右されにくく、誰にとっても受け取りやすい点が魅力です。
Amazonギフトカード
Apple Gift Card
JCBギフトカード
VJAギフトカード
PayPayポイント
楽天ポイント
マルチブランド型のデジタルギフト など
体験・サービス系
体験・サービス系の景品は、記憶に残る体験を提供できるのがメリットです。特に、家族と一緒に楽しめる内容を選べば、従業員本人だけでなく家族からも企業への好感を得やすくなるでしょう。
高級レストランの食事券
ファミリーレストランの食事券
温泉・スパ利用券
宿泊券付きの温泉旅行
映画館のチケット
テーマパークの入場券
美容・エステの体験券 など
記念品・実用品系
長期間使用できる実用品として人気があるのが、記念品・実用品系の景品です。名入れサービスを活用すれば、記念品としての価値をさらに高められます。
高級ボールペン・万年筆
ビジネスバッグ
コーヒーメーカー
空気清浄機
マッサージ器具
スマートウォッチ
タブレット端末
高級食材・グルメセット など
社内表彰の景品はデジタルギフトがおすすめ

従来の物理的な景品に代わり、近年注目を集めているのがデジタルギフトです。
配送の手間がなく、受賞者の好みに応じて柔軟な選択も可能ということで、現代の働き方に適した景品のひとつです。ここではデジタルギフトの具体的なメリットと活用方法を解説します。
デジタルギフトの効率性とメリット
デジタルギフトの最大のメリットは、配送や在庫管理が不要なことです。従来の景品では、発注から配送まで数週間を要することも珍しくありませんが、デジタルギフトなら即座に贈呈できます。
また、管理面では、配送先住所の収集や配送状況の確認といった事務作業を大幅に削減できます。特にリモートワークが普及した現在では、従業員の自宅の住所管理や配送ミスなどのリスク回避ができる点はデジタルギフトならではの特長です。
また、デジタルギフトは、受賞者が自分の好みに応じて商品を選べるという、自由度の高さも魅力です。食品や雑貨、電子書籍など、同じ価格帯でも多様なカテゴリから選択できるため、個人の好みに左右されにくく、幅広い層の従業員に満足してもらえます。
効果的な表彰制度の運用のポイント
表彰制度の成否を決めるのは、景品だけではありません。制度全体の運用方法こそが重要です。適切な贈呈タイミングの設定や、景品以外での演出による盛り上げ、さらに継続的な改善を重ねることで、長期的に効果を維持できます。
ここでは実務に役立つ運用ノウハウを紹介します。
即時性を重視した表彰サイクル
成果や貢献に対する表彰は、できるだけ早いタイミングで実施することが効果的です。四半期や半年後では成果との関連性が薄れ、モチベーション向上につながりにくくなります。
月次表彰やスポット表彰を取り入れることで、成果を挙げた直後に評価でき、従業員にとって行動と報酬の結びつきをより強く実感させることができます。
年間表彰スケジュールの計画
年間を通じた表彰スケジュールを事前に策定し、従業員へ周知しておくことが大切です。
明確な情報があることで、従業員は目標を持ちやすくなります。さらに、四半期ごとの中間表彰と年度末の最終表彰を組み合わせれば、短期的なモチベーション維持と長期的な成長促進を同時に実現できるでしょう。
まとめ|社内表彰の景品で組織力を強化する
社内表彰の景品は、単なる贈呈品ではなく、従業員のやる気を高め、また会社が大事にしている価値観を従業員に共有する大切な要素です。適切なものを選ぶことで、従業員の承認欲求を満たし、かつ記憶に残る従業員体験につながります。
景品を決めるときは、ギフトの特徴を理解した上で、受賞者の好みや表彰のレベル、その会社“らしさ”を体現したものになっているか、などを意識することがポイントです。また、予算の目安は、月間1〜3万円、四半期3〜10万円、年間10〜30万円程度が良いでしょう。
従業員に「選ばれてよかった」と思ってもらえるような、とっておきの景品をぜひ本記事を参考にして選んでみてください。